これ、Tube、Piccadilly Lineの座席の映像です。
なにか日本の電車と違わないでしょうか、、、、、そ、ご名答、手すりが一つ一つについているんですね。電車のホームのベンチでも一人分が手すりで区切られているケースがよくあります。
私はそれを見て、イギリスのほうが個人主義というものが早くから芽生えて定着したことと関係しているように思えてならないんですね。
それは、自分と他人の領域をきちんとわけているということに加えて、もっと大きなかつ深い意味があると、、、
Jakeは難しいことは得意でないけど、辞書なんかで「個人主義」を調べると、「個人の意義と価値を重視し、その権利と自由を尊重することを主張する立場や理論」とか書いてたりするわけです。
たとえば、欧州各国がリスクを承知で移民、難民を受け入れるのもそういうことが根底にあるのでしょう。
一方、日常的な意味あいで言うと、ひとりひとりの価値観や個性を大切にすること、人が自分と違う考えや個性をもっていてもそれは当然であり、尊重するってことにも大いに関係していると思うんですね。
こういう考えの定着は、民主主義がねづいて、一定の時間が経過し、社会が成熟しないとむつかしいんじゃないのって思います。
生活目線でいうと、別に他の人が、自分の好みと違っても、それはきちんと認めないといけないってことですね。逆に言うと、他人と一緒じゃなきゃ不安を感じたり、無理しなきゃいけないってことでもない。
たとえば同性愛。広く欧州では同性婚が法的に認められています。これも個人の権利の尊厳に大いに関係があると思います。また、先日もポストしましたが、年齢差別もしかり。履歴書には年齢を記載する欄も性別を記載する欄もありません。それは単なるひとつの属性であって、もっとも重要な能力を判断するのには関係がないという思想です。
一方、日本の文化の根底には、まだまだ「人と同じじゃないといけないかも、、」という感じが、、
社会人になったら読んでる新聞はみんな日経。ひとつのブランドがはやったら、みな同じバッグ。ネットでまとめサイトが主流になったらチェックしないと話に乗り遅れる。お友達が夏休みにハワイに行ったら無理してでもうちも、、、。子供の学校、就職も、、、、
そういう点では、ロンドンではもっと楽に生きていけるということは間違いないと思います。読んでる新聞ばらばら。豪邸に住んでないのに無理してブランド物なんて買わない。どっかのサイトでだれかをすごく非難してても「ま、そういう意見もあるよね」。友人がゲイであろうと関係ない。上司が夜型でも自分は朝型。
こういう多様性というのは、一定の社会の成熟を経ないと到達しないところなのかもしれません。一人ひとりの個性を尊重するという思想。
この国にきて間もなく1年半。その前は、まったく日本になんの違和感も感じず、多様性を認めるなんてまったく考えも及ばなかった、、、、
これぞeye opening experienceです。
若者よ、海を越えたまえ!!!
おわり。
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