ハイスクールシニアは、申し込みをどことどこに出そうかな~が終わって、もう少し増やそうかな、どうしようかな。と、トランスクリプトを出すところを増やそうかどうしようか迷ってたりとかそういう時期ですよね?
夏休みが終わると、まずするのはトランスクリプトの発送申し込みだったように思います。何も知らない私たちは、わざわざオフィスに行って、お金を払うついでに細かい説明が聞きたくって、娘と一緒に学校まで出向いたのを覚えています。
まあ、この時点が第一段階の「お悩み」。もっとすごい「お悩み」が年明けから3月くらいに来ますよね。合格したがいいがどこの大学?と言う最大の「お悩み」です。
生徒はシニアの夏までくらいに受験する大学を選びますよね。今はアベレージで10校に申し込みを出すと言われていて、私も子供たちが学校へ行ってる間に、PCの前で子供のSAT/ACTのスコアーとGPAを頭の中に叩き入れ、各種のcollege ranking、college prowler、college board、college confidential、college dataこれらを毎日のように調べ、大学のサイトに行って隅々までよく読み続けましたね。そしてリストアップしていきました。
それと同時に、大学から案内がバンバン送られてきますので、それを見ながら、この大学はどうかね?とサイトに行って調べてました。
ポイントは、「子供に合った大学」ってどこよ?と言う事だと思ってたので、それを考慮した上での大学の「ブランド力」でしたので、名前で選ぶって事はしないように極力気を付けてました。
私が言うのも何なんですが、娘の技術的なものは、その時点でアメリカの高校生のアベレージよりうんと高いレベルだったと思います。アーティㇲティークなクリエイティビティーに関しては、海外のインターだったので、それらの専門教育をしてる学校(ゼミ)などのアクセスが無かったため、まだまだこれからという段階でした。ただ絵を描かせたら大学生並みに描けてたように思います。
でしたので、ランキングでトップクラスのを何校か入れ、その他は少なくッとも30番内のランキングの学校ばかり見ていました。ブランド名はさておき、全く知らない大学もありましたので、専科別に何がハイランキングなのかもよく見て、SAT/ACTがどこまで重要なのかも調べました。
FineArtsのトップ校はYaleが常になんですが、今年のランキング見てびっくりしました!SAICが4位まで落ちてますね。これってひとえに学費の問題かと思われます。生徒集めが大変で、合格はいいけど、コンセプトや技術が付いて行けず、コアで落ちていく子も多いと言う事ではないかと思います。
近年、学生ローンの問題や、就職問題で、特にFineArtsは生徒集めが大変で、ブランド力をもってしても人が集めにくいという意味ではないかな?って勝手に想像します。しかも、集めにくくなれば、合格させる生徒のレベルも少しずつ落ちてくるのではないかと考えてしまいますよね。アドミッションが焦り始めるのでは?・・・と考えてしまいませんかね?私は考えます。
と言う事で、今年のFAランキングは娘の受験した時と全く違うっていうのがポイントで、過去をさかのぼってどのくらい安定したランキングを保ってるかも大切ですから、お子さんが高校に入ったと同時に、各種ランキングをチェックしておくことをお勧めします。ブランド名に頼らない方法のひとつが、安定したランキング力かもなぁって思います。
上に書いた事は、レストランの食事で言えば、スターター/アントレ。常に子供の大学は、どこが良いんだっぺか?と言う、疑問を持ち続けて、うん?ここは?と思った大学を徹底的に、時間が許す限り調べました。文字通り、あっちこっちの情報を読んで、多角度から見たその大学を考え、自分の子供と照らし合わせ、そこが合ってるかどうかをじっくり考えました。
子供達が学校へ行ってる間、娘に合ってると思われる大学のリストを作り、暇なときにインターネットのサイトに行って、その大学が自分に合ってるかどうか見ておいてと娘に言いました。そうすると実に早く答えが返ってくるのが、腰抜けでした!笑 あれだけ一生懸命調べたのに・・・。とね。
娘は自分の欲しいものが分かってて、欲深くなく、鼻息も荒い子ではなく、好きと嫌いがはっきりしている子ですから、「Yaleね~、、、嫌い!だってサイト見た?なんか凄く見難くって、”いちげんさんお断り!”って感じじゃん?」・・・だって。笑
ま、確かに、Yaleのサイトは決して見やすいとは思いませんでしたけど・・・「いちげんさんお断り」ねぇ。そうかもな、あのSAT/ACTスコアーでは、いちげんさんかもね、、、Yaleでは。。。なんて思いました。美術と言えども2000以上くらい?せめて1900代でないと難しいのかもな~と思ったので却下でしたが、今になって思えばFine Artsの場合、技術やクリエイティビティーがテストスコアーより比重が大きいので申し込みを出してみるべきだったかもなぁと思います。でも、やっぱり却下だろうな。笑
娘が、嫌い!って言ってるので、それで十分でしたね。笑 彼女は自分に忠実なので、嫌いならしょうがないよなって、そこは変わらないでしょうから。こんな感じで、親より娘の方が大学のブランド力をさほど気にしていませんでした。なのでもちろんYaleには申し込みは出しませんでしたよ。
でも、夫の故郷のシカゴのシカゴ美術館付属(SAIC)はサイトを見て気に入ってたようで、主人と一緒に見学までしに行きまして、その時は夏のシカゴですから、印象はとてもよかったようです。あそこが凄いのは設備と寮。あれだけの高い学費ですから、それなりのものが生徒に与えられます。環境としては美術館付きの大学ですから、最高級品ですよね。ただ学費。学費がIVY並み!・・・なので、Yaleに負けてしまうのかもなぁって思いました。(娘の時にSAICはランキング2位でした。)
でも歴史のある大学ですし、ディズニーが卒業した大学ですから、実績では問題ない大学ですが、学費。(しつこいか?w)
結局、合格をいただき、奨学金(3番目に良いもの?)もいただいたのですが、家族全員で喜んだのもつかの間、奨学金をマイナスし、その差額の金額をファイナンシャルエイドのグランツと思ったのですが、うちは中流家庭ですから、無理なんですよねそんなの。ここがまたポイントで、中流家庭はファイナンシャルエイドと言ってもローンしかくれません。お金持ってるんだから出してくださいと言わんばかり。(アメリカ全土を見れば、中流はお金はある方と大学側から見られてます)
結局、学校側からディスカウントを貰っても年間30Kの学費を親が出すか、またはローンを組んででお願い!と言われるんですよね。こうなると18歳の娘のファイナルアンサーなのですが、当たり前にローンなんか組みたくないわけです。そして、お断りのお手紙を出してUTに決めたんです。
娘が受けた大学はSAIC、UT、Pratt。はい、たった3校でした。笑 娘の性格が分かるでしょ?好き嫌いがはっきりして、どこでもいいけど自分がしたいと思う勉強ができるところ。。。となるとこの3校しかなかったみたいです。他にもMCADみたいにのんびり学べそうなところもいいね!って言っていたのですが、結局この3校とりあえずと言う事で、申し込みを出した所、3校すべてに合格しましたが、学費と環境の事を考え、UTに決めたようです。
UTを入れた理由は簡単!州立で学費がうんと安いから!本当にこれだけ!そしてそこへ進学するんだから、面白いでしょ?笑
UTの最初の印象はとてもよく、前にもお話ししましたが、UTと言うとテキサス人の褒め言葉が返ってくるくらいテキサスで一番いい学校で、しかもパブリックアイビー。しかも世界ランキング上位30くらいに入るでしょうか?ブランド力は十分ある大学でしたから、それでいいじゃん、ここに(近くに)あるんだから。。。と無印良品の商品を選ぶ感じでクオリティー重視の選択でした。賢いな~娘。笑
環境でアウト!だったのがPrattでしたね。奨学金はプレジデンシャルと言う一番良いディールを貰ったのに行かないの???と言ったのですが、娘は都会の怖いところが苦手。あれだけ行きたい!って言っていた原宿を歩いてて、アフリカ人の客引き見ただけで殺気を感じた娘は、「帰りたい!」って早歩きしたのを覚えてます。物騒な環境が大の苦手の娘ですから、ちょっとブルックリンのあの環境は無理だと思ったのでしょうね。理解できます。ネガティブなオーラの出るものは全て苦手ですからね。
ここも重要で、多くの18歳は親元から離れて、楽しいけれども物騒な都会に身を置きたいとは思わないのです。大学のある街って結構重要なポイントですよ!うちは2人とも海外から帰ってきたばかりで、親元を離れ遠くで暮らしたくはないと言ってました。要はアメリカ人としては初心者で、都会慣れはしてるけど、アメリカには慣れてないから、遠くで暮らすより、親のサポートがいつでも必要なときに受けられる、州内が良かったと話します。ある意味、その年齢にしては堅実な考え方と思っています。
そんなこんなで、娘は州立で学費の安いUTに決めたのですよね。娘も気にしてくれてたんですが、「私、弟もいるから、自分だけお金を使えない。」と意外にも家族思いな答えが返ってきましたよ。笑 そうなんですよね、一人子だったらSAICに行ってたかもしれませんよね。でも、下にも子供がいれば、なるべく上の子も節約して欲しいもの。ある意味、家族と言う単位の自分の立場も考慮していたと思います。
こんな、娘の大学決定のストーリーは、ごくごく一般的なものと後から気が付きます。息子の友達の事、たまたま車に乗っけて家まで送って行った息子の大学の生徒の話と、やっぱり、自分が夢に見た大学に行く子の方が少ないですよね~現実的に。なぜって、学費は高いし、親元から遠いし、周りは秀才ばかりだし、合格するのと、実際に大学へ行く事ってえのは違う事なんです。どこそこへ合格したというのは、ただそれだけ。要は学費を払えるか?親元離れてやって行けるだけマチュアーなのか?秀才が集まる環境で生き残れるのか?そんなことを、まだ18歳の子供は考えて大学を選ぶんですよね。
せめて、学費の事を考えなくって良いお値段にしてくれればねぇ、アメリカの大学。と切実に思うのです。
(独り言:だからバーニーが良かったんだよな・・・。)
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