昨晩は最近仲良くなった日本人の奥様のお家に家族で招かれました。ご主人は息子の大学で教鞭をとっておられる方で、息子も超緊張していたのですが、帰りの車の中で、
「うちはあまりソーシャルなうちでないので、パーティーもあまりしないし、呼ぶ人もこんなにインテリジェントな人たちでないので、ツマラナイ話が多いのだけど、今日のパーティーの話はとっても興味深かった!すごく楽しかった!僕結構こういうのって好き!」
と言ってました。笑
いつもだと、大人のくだらない会話に飽きてしまって、部屋に閉じこもってしまう息子ですが、今回はプロフェッサーのお話がめっちゃ面白かったので、とっても楽しい時間を過ごせたようです。
私が感心したのは、息子が人の話を聞けるようになっていて、大人のように会話に参加できるようになった事。まあ、うちの息子の小学校の時を知ってる人は、私の言ってる事言が良く分かるだろうと思います、、、ミニチア・ピンシャーって言われてましたね当時。とってもアクティブで、ちょろちょろ動く昔と、今は全然違いますね。
息子が今の様になるには、相当時間がかかりましたし、まだ完璧ではなく、失敗しながら学んでいるって感じですですけどね。
高校のジュニアで目覚め、シニアで色んなアワードを高校から貰い、大学へ進学し、言われなくっても勉強し、それでもたまにボカっとミスをして、その都度不満を私にぶちまけ、理由を付けて納得し、でも、最終的には自分の非を認めざるを得ないと言う状況になり、とりあえずベストを尽くす状況に勝手になるのが大学。笑 悪戦苦闘しながらその都度、「小さな改善」が見られます。笑
この↑一連の流れを大学という環境が自然に提供してくれるので、私は何も言わず、黙って見てるだけで、ナチュラリーにWhole new levelに移行してます。大学へ行った方が良い理由は何も就職に有利とかだけじゃないですね。いろんなものが鍛えられるんですね。
こう考えると、「高校までは夢の中」という感じです。かの有名なシュタイナーさんの「夢の中」は7歳で終わらな~い!なんと高校まで続くのか!と、これを知っていれば、私はあんなに目くじら立てなくって済んだのになぁと、今になって思います。笑
大学へ行くと本当に新しいレベルが始まったって感じがしますし、子供達も自覚がありますね。大人になる準備をするところ、そこが大学なんですね。子供たちは毎年「脱皮」してますよ。笑
何もアカデミックな事ばかりじゃありません、ポリティカルな事、物事のハンドリング、人とのコミュニケーション、ボランティア精神、リーダーシップ。勉強スキルと、生活スキルと、人生スキル・・・大学を卒業するまで学ぶことの多い事、多い事。
主人も私もは高校を卒業してすぐに仕事に就きましたが、まあ、それでも会社で学ぶことは多かったとは思います。が、今の世の中、仕事場のレベルもWhole New Levelな訳で、何も知らない子供の様な大人を教育する時間も省略され、大学でスキルを付けてから来てね!と言う事なんだろうなって思ってます。
高校までは親も、あそこの大学、ここの大学。どこが良い、どこが良くない。といろんなことが頭をよぎりますが、実際に申し込みを出すところで見てた夢とは、全く違う結果になるのも大学受験。
合否が出た時点で、親も子もめっちゃ現実的になるんですよね。今年からFAFSAの結果が早く分かると言う事で、大学を選択する時に授業料の計算がサクッと出来るようになるらしいですが、これが意外に決定を左右する現実的なところ。
うちの娘も、多額の奨学金に浮かれる事無く、Best Buyな州立を選びました。「私立のお値段はお高いじゃない?それに、UTなら世界的にも名が知れてるし、総合でもエリート校だから、こっちの方が就職に有利と思うわ。それに、私、弟もいるしね。私ひとりお金を使えないからさ。」・・・主婦か?と思う賢い選択を自らしました。笑
息子は「俺はUILリージョナルで1位を取れたし、SATでもギリギリだけど学部合格域のスコアー取ったし、成績表はインターから編入でメストアップしたけど、最後にはsumma cum laudeに入る成績にしたし、いけるんちやうか?UT」・・・なんて思ってたのが、Top7%ルールと人気のメージャーの壁は意外にも厚かったと気付かされ、友達のほとんどがUTに行くのを横目に、俺はここで頑張る!と言って今の大学に決めたのですよね。
だから、UTより簡単?と思いきや、いや全然!!!って感じな大学での息子。悪戦苦闘しながら、少しずつ大人になっています。高校の時に出した結果を誇りに思っているがゆえに、失敗することも多々ありで、高校から見れば、大学のレベルは違うのだなって本人も少しわかり始めています。
天狗の鼻はへち折れるのですよね~大学では。笑 だって大学はどこの大学でも選りすぐられた人たちの集団。もちろんその中でトップレベルを目指すなら、それなりの努力と環境が必要。
息子の今のルームメイト、、、早く寝たがるフレッシュマンで(なぜだかそうのようにアサインされた)、夜遅くまで勉強ができなくって困るって言ってました。遅くまで試験勉強するとブチブチ文句を言われるそうです。
だからあれだけ言ったのにね~、気の合う友達を作って、その子をルームメイトにしろ!って・・・これも現実問題になって初めて、しまった!と思っているようですよ。
そのフレッシュマンのルームメイトに、ケミストリーをたまに教えてあげるらしいのですが、どうやってこいつはエンジニアに入れたんだ???って思う数学が理解できないらしく、何回も同じことを教えたよ!ってイライラと話してました。「まあ、そんなに怒りなさんな、世の中いろいろだしね。」と、私はその都度言ってますけど・・・。
州立のヤバイのはここで、同じメージャーで皆同じレベルじゃないんですよね。だから常に戦い。文句言ったり、弱音吐いたりしてれば、そのメージャーで卒業できないんです。そして息子のルームメイトは弱音をすでに吐いてるらしいです。まだ、プログレスリポート出てないのにね。笑
息子も、傷つけぬよう、「好きでなかったら、違うメージャーでもいいんじゃない?」とメージャー変更をやんわりとおススメしてるようです。「自分の事だから自分で決めないといけないのは分かるけど、あいつ生き残れそうにない!大体アイツ寝すぎだよ!なんで、10時くらいに寝るんだよ!俺が朝出かける時はまだ寝てるくせに!もう超ムカつく~!エンジニアリングは夜中まで勉強するのが当たり前なのにさ・・・いろいろと分かってないよね、アイツ。」
という風に、大学寮の部屋でも、一つ一ついろんな「ドラマ」があるんですよね。笑 テレビシリーズにしたいわ、私。笑
こんな彼らの生活を見ていると、大学ってただ勉強するところでないし、その子にとっては私立の小さい学校が良いのかもしれないし、又は、レベルが比較的均等な難関校の方が良いのかもしれないし、、、って本当にその選択は一筋縄じゃ行かないわね!って思うのです。
これから大学を決める時期の親御さんたちの参考になればと思います。
大学には子供を大人にする「ドラマ」が沢山ありますね。
4年間思いっきり楽しんでもらいたいものですね。笑