これ↑これをもって海外に赴任しましょうね!この本がすっごく便利なのは、症状から何の病気かが分かる、病気の辞書?みたいなところ。プラス、しくしく痛むって英語で何という?って分からない時、文章を読んでるとぱっと探せますよ。
私の赴任した国は近代的な医療のある国ばかりでしたが、それでも初めての子育てで、分からない事だらけ。この本が子供の状態を把握できるまで説明してくれます。こんな時は様子を見てから、こんな時は直ちに医者へ。
海外に行くと医療システムの違いから、日本のようにすぐ医者見せる習慣はなく、出来るだけ薬局で売ってる薬を飲ませたり、体を休ませる方向で回復を見る場合があります。医者の指示に従う事に依存してる日本の育児とはちょっと違うのですよね。
なので、この本はとっても重宝しました。ティーンの心のケアまで載ってる本なので、赤ちゃんから高校生まで使えますし、もちろん同じ人間ですから、大人が病気の場合でも、何が悪いのか?どんな病気なのか?その対処法を教えてくれます。
私はこの一冊で看護婦並みに病気に詳しくなりました。笑 娘が私に病気になるとメッセージで症状を伝え、医者に行った方が良いかどうか聞いてくるのは、私が看護婦並みにアドバイスできるようになったからです。笑
で、最近はこの本があれば誰でも看護婦並みに病気が理解できるので、娘もそのうち母親になる日が来るだろうから、この本を娘にあげようと思ってます。次に娘に合う時にあげる予定。
自分の病気も何なのかすぐ分かる事でしょうし、自分で医者に行くかどうか判断しやすいでしょうから。アメリカでは医療費が高いので、出来るだけ自分で考え、薬が必要なら何の薬と理解してる方が良いのです。
セルフダイアグノースする必要はないですが、ウィルスは医者でも何もできません。体が戦うしかないんです。そう言う事を理解する一冊です、これは。
フランクフルトに赴任になった時の、アメリカ人のお母さんの無知さにドイツ人看護婦が呆れてましたよね。ウィルス性と言ってるのにアンチバイオティック(抗生物質)をなぜくれない!って物凄い剣幕で怒るって言ってました。
アンチバイオティックはバクテリアに感染した時には有効ですが、ウィスル性なら無用の長物。まあ、最近のアメリカの医者はお金儲けのため、念のため(二次感染があると想定し)処方するんですが、ドイツ医療では、なるべく体に勝たせる方法を取ります。本来の医療はこれが本当です。
「二次感染」と言うのをもう少し詳しく説明しますと、ウィルス性の風邪などで、鼻水や痰がでますとします。そうすると、その鼻水や痰がもとで、バクテリア感染する場合があり、それが気管支に入ったりして、症状が悪化しますよね。この状態がもしあれば、アンチバイオティックは有効です。
でも、こちらに帰って来て驚いたのは、ストレップの検査はアキュレートでないので、「念のため、アンチバイオティックを処方します」って言うんです。
娘は非常にアンチバイオティックに弱く、激しい下痢をしますので、なぜこんな風に薬を配りたがるのかが分かりませんでした。仕方なく飲みましたが、そんな風に言われるときはなるだけシンプルなアモキシル(Amoxil)を貰う事にしてます。この薬なら娘は耐えられるのでね。
このむやみやたらに、抗生物質を配る事で、スーパーバグと呼ばれる恐ろしいバクテリアが出て来てるようです。どの抗生物質にも勝ってしまう、強いバクテリアが出来てしまったと聞いてます。バクテリアも生存するために進化するもの。
体に戦わせる事をさせない医療が作った問題だと思ってます。だいたいウィルス性の風邪で高い熱が出るのは、ウィルスを殺すため。熱を出して体が病気の種と戦ってるんです。
だから本来の医療では、熱を出させて、汗をかかせて、ウィルスをやっつけるんです。そうやって治療した体には免疫ができますが、薬でどうにかする医療を繰り返せば、今度はウィルスやバクテリアの方が人間の体より強くなってしまうんです。
薬をむやみやたらに処方しない方が良いのは、何もオピオイド系の痛み止めばかりじゃないんです。
そんな複雑な医療だから、患者の私達にも知識が必要になってきます。そこでこの本は病気と言うものを理解するのにとっても便利な一冊でした。
もちろん医者は8年間大学で勉強し、何十年とプラクティスします。なので医者が言ってる事は正しいです。が、ここにお金が絡んでくると、また別の話になります。そいう言時は、医者に質問し、自分の要望を医者に言う事。例えば、なるべく薬は取りたくないけど、これは取った方が良いのですか?という風に質問すれば、要望に応えてくれます。
医者に質問する、自分の思ってる事を医者に伝えるには、ある程度の知識が必要ですよね。何でもかんでも薬を飲めば治ると言う訳でないので、また、薬漬けになるとさらに薬を飲まなければなりません。自分の体は自分で管理し守るべきなんです。
海外に赴任になる時は是非この本の事を思い出してください。プラス、小さなお子さんがいる海外赴任家庭のお母さんはこれくらいの英語を読めて、理解していただきたいとも思います。
母の務めでございます。笑