この方のブログの記事を先に読んでみてください。当時私が悩んでいたところがちらっと書いてあります。ねねさん、リブログさせてね!
まず海外から引っ越して来るのに、必要なのは、住むお家と子供の通う学校。お父さんの通勤圏内で、自分の子供に合った学校を探さなければならないわけです。
うちの場合、通勤圏はリタイアしたので関係はなかったのですが、子供たちの年齢が大学受験間近な年齢、高校のソフォモアとジュニアでの帰国でした。
アメリカの大学受験の始まりは高校のフレッシュマンからすでに始まっています。なぜなら、ジュニアまでの3年間の成績によるクラスランクが合格を大きく左右するから。特に州立大学はそうなんです。
と言う事は、より良い大学希望なら準備し始めるのは中学からと言う事になりますので、はっきり言いますと、海外から帰国したり、引越して来たりして、アメリカ国内大学を希望するのでしたら、最低でも8年生で帰国、引越しされると良いでしょうね。
学校選び。これがややこしい事この上ない。当時の私はアメリカのスクールシステムなど何も知らない、海外のインターと私学しか知らない親でしたので、どこから手を付けていいか全くわからず手当たり次第で、終いにはスクールディストリクトの職員のリストを見て高校の日本語の先生にe-mailしました。笑
全く見ず知らずの先生に図々しいかと思ったのですが、それしか知る余地がありません!と正直にお伝えしましたところ、いろいろと教えてくださいまして、結局その先生のアドヴァイスをもとに、高校を決めてから家を買うエリアを決め、そして家を購入しました。
同じ学区のあるチャータースクールがグレード10で「インターナショナル」と言う言葉が入る学校名でしたので興味を持ち、先生にお尋ねしたところ、グレードはいいけど、あまりいいエリアにないと言う事と、お迎えが大変だろうからお勧めしないと。。。
で今になってその先生がおっしゃったことが良く分かるのですが、確かにサンアントニオの治安のよくないエリアで、あまり評価の良い学校でない普通公立高校の敷地内片隅で授業をやってるチャータースクールでした。
プラス、ダウンタウンからうちの北部高級住宅地エリアまで朝夕のトラフィックは最低でした。この状態で送り迎えは私には到底無理で、主人がやる訳ない事でしたから、すぐさまオプションから外れたのは言うまでもなし。
チャーターやマグネットって良く聞くんですが、私もいまだに何だかわからずで定かではないのですが、要するに普通の公立校とは違ったカリキュラムで、低所得家庭の子が勉強を楽しく思うように仕向けられたカリキュラムだったり、うちの息子のように数学やサイエンスが飛びぬけて良くできる子供(だけど、ちょっと問題ありだったり)そう言う子供が生き生き勉強できて、さらにより良いカリキュラムのもと頑張れるような学校と思ったらよいかもしれません。
要するにこういっちゃなんだけど「お試し期間のカリキュラム」だと言う事ですよね。長い間経験を積んできた普通校のカリキュラムとは違うと言う事ですよね。ちょっと昔良く聞いた、日本語イマージョン教育のような感覚なのかな?と私は想像しますけど。。。(イマージョンもいまだに良いカリキュラムなのかどうなのか分かってないですしね)
と言う事はどっちにしろ特殊な学校なんですよね。そしてその様な学校の規模は小さいのです。その中でずーっとやって行くと、大きな学校(世界)を知らぬまま、いわゆる「井の中の蛙」になりがちですよね。
現在住んでいるところのチャータースクールの話も聞きますが、インターナショナルスクールと比較して似てるなと思いました。小さい規模はいいのですが、大きな規模の学校での競争を知らぬままだと、あまりよくないだろうというのが私の思う所。
なぜなら、インターからアメリカの公立に移った時に、「アメリカの普通公立高校を舐めてたかも?私。」と言うのが本音です。
というのも、グレード9のあの学校(まあ、ランキングには入ってる学校ではありますけど)でさえ、インターにもいないような学業に優れた生徒さんがいるいる!それプラスで、大勢の中で際立つ何かを持っている生徒さんがいるいる!なんです。
はっきり言って、インターの生徒なんか全然地味~!って思うくらい。笑 これがアメリカの競争なんだ!って結構焦りましたよね。
例えば、チャータースクールでナンバーワンでも、地元の普通公立で簡単にナンバーワンを取れるかって言うと、そうではないんだ!って気が付いたんです。で、やっぱり、良く分からない時はヘタに冒険するより、「普通」でいいのだなって思ったんです。レストランでオーダーする食べ物と同じ感覚かも?w
うちは普通公立高校で大正解でしたね。ふたを開ければ、子供たちの通った普通公立高校の卒業生は面白い子(ユニークでタレントのある子)が結構いますし、勉強だけでなく、色んな事を経験できる高校だったようですし。IVYにも毎年生徒を送ってますし、テキサスで一番良い州立であるUTAustinは一番人気で、毎年たくさんの生徒さんを送ってますからね。実績がありますよね。
この学校でコンピートするのは大変ですが、そのため学ぶこともとても多かったように思いますし、できると思ってた自分よりもっともっとできる人が何人もいるので、世の中を知るいい機会になったと思いますし。
うちの子供たちの成績、インターの最終成績ではアベレージよりはいい成績だったので、あまりグレードの低い学校は最初からお断り!って感じで探してました。で、「グレード9ならいいんじゃない?」なんて上から目線で、楽勝!とか思っていましたので、へ~~~とアメリカったって、色々なのねと私は反省しましたよ。笑
と思えば、移民の子もたくさんいたり、家庭収入の差もはっきり表れていますが、いじめも少なく、差別もさほどない、先生も熱心な学校だったんですよね。ドラッグの問題も多々ありましたが、まあ、そんなもんでしょ?ってくらいに、子供達も深くかかわることなく過ごせる学校でした。
まあ、なんでも無理やり遠ざける教育は良くないと思うのはこう言う所で、違った家庭環境の子供と付き合えなくって、どうやってそんな人たちの気持ちを分かり、管理職ができるのか?と疑問に思えばわかる事。色んな人がミックスされた環境でいかにリーダーシップを取れるかも重要なんですよね、アメリカでは。アカデミー出身の人がどうして将来有望と思われるかって、アカデミー(ミリタリー)は色んなバックグラウンドの人を一括して指揮をとれるリーダーシップのある人を教育するところだからでしょ?とても基本的だけど、見落としがちなポイントよね。
エアフォースアカデミー!…ダダダダーン!ウエストポイント!…ダダダダーン!アナポリス!…ダダダダーン!名前ばかりが先走っちゃって、何が凄いかって解ってる人の方が少ないものね。あれはね、テクノロジーとリーダーシップと仲間意識。半端な気持ちじゃ通用しない世界がアカデミーにはあるんだと、息子の友達の話を聞いて思ったわよね。
・・・となると、アメリカで生きていくには大きな環境に身を置くことで学ぶことは多いはず。だから、私は高校からは大きな規模の学校をお勧めしたい。
高校からと言った理由に、中学ではいじめが盛んなのもアメリカ。笑 なぜか中学校の時いじめられてトラウマになってる子が非常に多いんです。なので、なるべく、中学までは小規模でまともな学校にした方が良いのかもしれませんね。
私なら、中学までチャーターにしたかも。それか私立の学校。高校は規模の大きい所で「泳ぎ切れ!」って教えますね。だって、ショック大だもの。大学へ行くと。
今でも娘は言いますよね。私も8年生から帰ってくればValedictorianになれたと思うと。努力家ですからね、彼女。今でもAじゃなきゃダメ!って感じで勉強してますよ。しかも仕事もしながら、自炊もしながら、、、ファインアーツなのがもったいないくらい。
それくらい、そんなスタンダード高い生徒でも、途中からシステムの違う高校への編入は成績表がめちゃくちゃになります。インターでの娘の成績はHonorかHighHonorだったので余計残念。まあ、ファインアーツでお気に入りだったUTに入れたんだから良かったんだろうけど、これがエンジニアリングだったら、無理でしたよね~。In a way lucky.
と言うか、アメリカ、特にテキサスの場合、長く住んでる人に無条件入学の枠が与えられるように入り組んだ仕組みがあるんだと思います。なぜかって、それは不公平だから・・・長く税金払ってる人に。こういうややこしい仕組みがあるので、損しないよう立ち回るのが賢いでしょうね。うちも成績変換で文句も言いましたがすべて却下でしたから。笑
インターの勉強の仕方、評価の仕方は、公立の数字だけがモノ言う評価の仕方とまったく違いますから、本当に直しようがないのも分かるんですけどね。「私たちのインターの7はA+なのよ、お宅の学校のレベルなら」とか、「マス・ハイレベって、オナーやプレAP以上の問題解いてるんですけど、Weightedしてくれないの?」とか言えないですものね。笑
もちろんインターでは11年生からIBDPで、アメリカではIBコース=APコース扱いと、なんともアップルとオレンジを比較するような成績変換しかしませんでしたので、こうなるのも分かるんですけどね。
だいたい、サンアントニオのあの学区でIBのカリキュラムの内容を知ってる職員なんか、まずいないと思うんです。教えたことある人もいないでしょうし、比べようが最初からないから、もう全然ダメ!って感じでした。
息子が9年生で勉強したものは全てレギュラーコースで変換されていたのが、は~?って感じでしたもの。笑 こっちじゃHonorかPreAPやろ?って・・納得いかない。だってリサーチとかもあったし、インターネットやPCを使いながら、プレゼンテーション。大学のテスト内容のように、数学の1問をたくさんの数式使って解くテストだったりするのにね。SATのテストのように答えは選択式でないのにね。
それが証拠に、SATマス、サブジェクト共に満点だったよ!なんでわかってくれなかったんだよ!UILサイエンスでも個人でディストリクト1位取ったじゃん!泣 ・・・時間切れ~!
アメリカの公立高校→大学進学のそう言った細かい事を良く分かってないと、アメリカの大学受験は失敗しやすいし、行きたい大学へ行きそびれる可能性もありますからご注意。
また子供の性格や学力でも違ってくるでしょうから高校選びは真剣そのもの。(もし、いい大学へ行きたいなら)
とりあえず、選ぶなら、子供がGPA3.8以上、クラスランクトップ10%を取れるところで不良な子が少ない所(絶対いますからね、どこの学校も)が良いですよ!これだと、州立のフラッグシップ校はOKなんじゃないかな?(UTはトップ7%でもっと難しいのだけどね)
私立の場合は全く違いますよね。私立難関校は成績は良くって当りまえで、受験生の持つ条件も重要視されます。例えば、低所得層(アメリカの場合、低所得層=黒人家庭と言っても良いくらい、パカと分かれてます)の家庭で育ったという環境の子が勉強がそこそこできて、もちキャラが好ましい子なら、良い学校も受かりやすくなります。
逆に中流白人家庭、又は中流アジア人家庭だと不利になりますでしょ?これをアファマティブアクションと言うのでしょうけど、これもそろそろいらないのかもなって思うんですけどね。そう言う人種とか所得層とか見なくっていいんじゃない?勉強するところなんだからさと思うんですけど、アメリカってところは、ホンマけったいな事がまかり通る国で、受験で見られるところの一部になっているんだから驚き。
本来、人種ブラインド、所得いブラインドで見るべきなんだけど、アメリカがして来た資本主義と言う自由競争の結果、低所得層は富裕層に太刀打ちできない構図が出来てる以上、どこかで底上げしなきゃならないのが現状。だって受ける教育が小さい時からすでに違うんだもの!
ど田舎の公立校の話を読むとわかりますよ。バジェットカットで、学校にも行けない低所得層のエリアって存在するんですから!学校がお金なくって運営できない言ってどうよ!って思うもの。
不公平を公平に直すための不公平が、いつも起きているのがアメリカ。
ややこしいがな!アホ!と思うのは私だけ?アメリカ人がややこしいから嫌なのね、私。笑 ホント、うちの主人を見てると、面倒な事わざわざやる国民性ってあるあるよね!って感心するもの。
私はバーニー・サンダースが大好きなんだけど、あの人の考え方はシンプルでアメリカ人にしては珍しく、物事の価値が良ーく分かってる人だと思うのは、こんなアメリカのいろいろある問題、特に人種や富裕層の話をするとき。
もっと、シンプルに平等じゃん?って考えて、ルールや法律、レギュレーションを作ったら良かっただけの事。やっぱり、アメリカってヨーロッパの食いっ逸れの集まりって言われてもしょうがないと思うもの。めんどくさいのね、考え方が!
いやいや、大幅にズレましたが、私立難関校はもっと複雑ってことが言いたいわけです。ハイ。笑 (なんやこれw)
でも最近思うのだけど、難関私立大学って、タイプで言えば、うちの娘みたいな子が好かれるんじゃないかな。別に特別頭良い訳ではないけど、自分が知りたいことを知るのに意欲的で、自立していて、世の中の悪い所はここなんだ!とタダ意見するだけじゃなく、うんと調べて、それも、そんなのをスペアタイムでやってしまう子。
要するに周囲の事に興味があって、自分の立場からどのように動いたらいいかって分かる子、そして、常に社会のために頑張ろうと言う意識の強い子だろうなって思うのよね。娘はこの最後の部分があまりないのよね。笑 諦めちゃって、他の国へ行きたいと言ってるわよ!w
意識が高い、スタンダードが高い子で、教えれば教えるほど響く子なんじゃないかな?って思う訳です。もちろん自分の事ばかりでなく、要するにコモングッド(公益)を理解してる子。そう言う事だろうなって事だよね。
でね、自分がどうしたいかしか言えないグリーディーな子はもう時代遅れなんだと思うな~私的に。要するに、アメリカでは昔気質な人間がまた再注目されてるんじゃないかと思ったわけなのよね。あまりに酷いから、今。
面白いよね、これから受験する人の話とか読んでると、まだまだ分かってないな~なんてちょっと経験したもんだから思うけど、私も子供が大学行くまでは気付かなかったよね。複雑すぎるんだよね、アメリカ。もっとシンプルに考えるべきなんだと思うな。
となんだか、いつものようにまとまりがないけど、近年アメリカの求める、次世代を担うもののプロファイルがちょっと変わったんじゃないかな?って思う今日この頃。
このポイントを早く察したものの勝利よね。笑