おはようございます。
津梁貿易の金城です。
先週、先々週とマダガスカル関連の記事が続いていましたが、今週もマダガスカルになりそうです。
ただ、今週はタンザニアに戻ってきましたので、写真をアップできそうです。
本日は、シリーズ化している兵法三十六計です。
前回で、相手が一筋縄でいかない場合の作戦「攻戦計」がおわり、
今回からは「混戦計」という項に入ります。
中国古典:兵法三十六計をまとめてみたい方はこちらをどうぞ。
中国古典:兵法三十六計
では、今日のテーマは「釜底抽薪」「釜の底から薪を抽(ぬ)く」
原文は以下です。
不敵其力(力で敵に適わないとき)
而消其勢(敵の勢いを、衰えさせる)
兌下乾上之象(これが、柔をよく剛を制す)
これは、以下の故事からの知恵です。
紀元3世紀、いわゆる「官渡の戦い」で、前半、10万の袁紹の軍に対して少数精鋭の曹操はよく戦ったものの、袁紹が豊富な兵糧をたのみに持久戦術に切り替えたため、人数物量で劣る曹操軍は窮地に立たされました。
ここで、袁紹の配下だった許攸(きょゆう)は、袁紹に家族を刑死させられたため、曹操側に降って、袁紹軍の兵糧基地は烏巣(うそう地名)にあってその守備は貧弱なことを教えました。
すかさず曹操は5千の手勢を率いて烏巣を奇襲。
袁紹の兵糧をごっそり奪い、運べぬ残りは焼き払ってしまいました。
曹操が烏巣を攻めたことを知って慌てた袁紹の配下は、烏巣を守備していた淳于瓊(人名)を救援する案と曹操の本陣を攻撃する案とで割れました。
袁紹は、淳于瓊救援を主張していた張郃(ちょうこう)、高覧(こうらん)の二将を、懲罰的に曹操の本陣攻撃に振り向けたが、彼らは本気で戦わず、仕舞いには曹操に投降してしまいました。
さらに、淳于瓊救援軍も曹操に撃破されて、烏巣の兵糧を失った袁紹軍は崩壊しました。
これを大まかに解説すると、兵站、大義名分など敵軍の活動の源泉を攻撃破壊することで、敵の活動を制し、あわよくば自壊させんとする計略です。
また、致命的弱点を探してそこを討てという意味もあわせています。
ビジネスに置き換えると、表面に見えているものの底に源泉があり、その会社としての源泉を守る事、そして競合相手の源泉部分を攻めることの重要性を説いているように読み取っています。
それでは次回、この「釜底抽薪」を応用した例をご紹介しますのでお楽しみに!
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