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津軽田植体験記 -中編-

こんにちは、コウダイです。

海外のファームステイを希望される場合、皆さんどんなイメージで考えていますか?

やっぱり広大な土地で、広々と生活だったり、大自然の中でゆっくりと異文化に触れ合ったり。などなどでしょうか。英語の勉強も出来れば一石二鳥ですよね。

私も、実際にファームを体験して楽しい思い出もあったのですが、以外な落とし穴は、『農家さんって、結構無口』だって事だったりします。笑

考えてみれば、そりゃ全員おしゃべりとは限りません。まして、自分が農業に興味がなかったり、日本の農業の事を知らなかったら、ゼロからのスタートになってしまいますが、もし、『日本の農業体験をしていたら、違うだろうか?』という点が、津軽での農業体験のきっかけでもありました。

前回に引き続き、中編です。

『津軽田植体験記 -中編-』

前編では、青森に到着した後の最初の一日の流れでしたがその翌日からが、本格的な農家民泊、英語で言えば、ファームステイの始まりです。


▼ 津軽へ移動、青森ファームステイ生活

津軽の農家さんは、カナダのア フォーリーフ・サポートオフィスのスタッフ・ジュンさんの従兄弟の家です。

この家は、その従兄弟のとも君が農家を引き継ぐ事になり、"跡継ぎ"がいる農家さんです。このように跡継ぎがいる農家さんは、良いのですが、中には跡継ぎがいなくなり、この先どうするのか分からない農家さんもたくさんあるそう。

その為、家の周辺に広がる農家の人たちの年齢層はあがる一方で、いつも繁忙期には、シルバーさんと呼ばれるお手伝いさんを呼ぶのですが、そのシルバーさんは全員60歳以上のご高齢の方々。アルバイトで、若い子たちがやってくるという環境ではないので、親戚や家族が少ない方は、やはり5月の田植えの時期と10月頃の収穫の時期は忙しくなるようです。

田植えのイメージ・・・、と言えば、素人イメージで大変恐縮なのですが、腰を曲げ、手で植えていくというなんだか【辛い作業】のイメージですが、今は田植え機でガタガタと列を作りながら植えていきます。

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この、田植え機に『苗っこ(なえっこ)』を乗っけていく作業と、その『苗っこ』を育てておいたビニールハウスから運んでいく作業で、2つのチームに分かれて作業を行います。田植え機を使いこなすのは、最近メキメキと田植え機操作が上達している2代目のトモ君。

それでも、国の減反政策によって減らされたことによって出来たりした、いびつな形の田んぼや三角型で機械が通れなかった部分や、機械でしっかりと入り込まなかった部分は手植えで行わなければなりません。

戦後にパンなどの食事が日本に入り、西洋化し、一時米がたくさん余ってしまったという時に行われた、『米の生産量を抑える』事が目的の、減反政策ですが、むしろ私達には米不足があったり、ブレンド米なんて、時代のほうが記憶に残っていますよね。

その手植えを、ベテランのシルバーさん、『斉藤さん』が植えていく。というワケです。

▼ 斉藤さんの津軽弁

この苗っこという単語もそうなのですが、津軽弁だけかわかりませんが、青森の人は、なんでも、言葉の後に、『~~っこ』とつけるようで、苗の事は、苗っこと呼ぶというワケですね。

この、斉藤さんに『ナエッコ持って』なんて、言われた日には、私と弟は、???マークが並び、何のこと?と二人で顔を見合わせることがしばしば。九州地方の田舎に良く行く弟ではありましたが、津軽の言葉はまた異世界だそう。

私と同年代のトモ君は、まだかなり標準語に近い言葉を話してくれるので、まさに通訳代わりといったとこです。笑

トモ君も、自分の事は、『俺』や『僕』ではなく、『わ』と呼んでいました。

寒い地方特有らしく、あまり口を動かさないで喋る傾向があり、少しでも短くという事から、『わは、、』などの喋り方になったという説もあるようですが、ただでさえリスニング力が足りない私達は、とも君の言葉はわかっても、斉藤さんの言葉は、もう何がなんだかさっぱり!笑

斉藤さんは、とってもユニークな方で、タバコが大好き。『なんで、タバコ吸わないんだー、こんなうめーもん』といいながら、一体いくつなのか、年齢不詳。ただ、ヘビースモーカーでも健康だって事は見てわかりますね。笑

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[噂の斉藤さん]


なのに、『酒いっぱいのめよーー。俺は酒のめねーけどな、ガハハ』なんて、笑いながら話してくれ、まさに癒し系。おしゃべりな人が少ない農家さんのイメージでしたが、斉藤さんは、何を言っているかあまりわからないけど、とにかく喋ってくれて、丁寧に教えてくれるので大助かり。まぁ、慣れてきても半分以上は異国の言葉でしたが。^^; 斉藤さんは、とも君も知らない事もたくさん知っていて、ベテランです。学ぶ事はたくさん。

この時期の津軽は、あまり天気も良くなく雨になる事や西風、ヤマセと呼ばれる強烈な風が吹くことも、しばしばでしたが、とにかく一気に田植えを尾わらさなければいけないという事や、どこの田んぼが早く終った。など。色々な様子見が行われながら、時に隣の畑をライバル視、時に協力しながら、忙しい時期が過ぎます。これも色々と農家の事情があるようです。

起床は大体6時過ぎ、7時には食事を済ませ、8時頃には仕事が開始となります。

一度10:00頃に、『一服』と呼ばれる小休憩があり、12時頃にお昼ごはんを食べに家に戻り、また1時ごろから作業開始。

それから、午後4時~5時頃まで、作業ノルマを達成したら、家に帰り、夕飯時です。
お母さんは少し早めに作業から家に戻り、食事の準備をし、夕飯は6時半~7時頃。

くたくたに疲れたらおなかはぺこぺこです。

▼ 作業が終って、ひと段落してもまだ夕方

ご飯が出来るまでは、少し時間があるので、散歩をしたり近くの神社に行ってみたり。こんな道歩いているのは、私達くらいだろうなぁ、と思いながら、道を散策し、古い建物や東北、青森ならではの風景、建築、神社など全てが私にとっては新鮮なものばかりです。

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それでも、東京のコンクリートに囲まれ、土のない環境で毎日の生活をしていると、気づかないうちにストレスが溜まってしまいます。体は帯電をすると言われ、静電気を放ったりしますが、土や自然に触れると体から放電され、体に溜まっていた電気が放出され、体が軽くなるそうです。

マイナスイオン効果とよくいいますが、歩いていると、お花の農家さんや、メロンの農家さんなど、様々な農家を見れたり、競走馬を育てている農家やダムの周りの植物・生態系など日本の植物が溢れています。

オーストラリアでファームステイをしていた時も、この散歩で自然を見るのが一番の楽しみでしたが、日本の植物も素敵です。そして、メールチェックをして、一応仕事を片付けて、ご飯の時間。

▼ 青森のお米、新鮮な野菜

実は密かな楽しみのひとつでもあったのが、お米ですよね。なんたって米農家さんのお米です。もちろん、その農家で取れたお米。

どうしても農家さんは、ゲストが来ると、ついつい豪華な食事を用意してしまう傾向があるそうなのですが、都市部に住む人間としては、そのお米や野菜自体が高級品でわるわけです。農家さんからすれば、庭で取れた野菜なんて、タダみたいなようですが、東京で新鮮なレタスを1玉買おうとしたら、198円~298円ですよね。まして、無農薬で大きいレタスなんて、いくらするでしょうか??

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そういった、『気を使ってしまう』という部分をなくしてもらうのが、農家民泊の受け入れ側の大切な部分であり、重要な部分でもあります。結局、気を使って疲れてしまうのであれば、ボランティアなんか要らない!ってなってしまう農家さんも多く、結局シルバーさんを雇うという事になってしまいます。

ただし、ECOFFの村おこしのポイントとして考える事は、若い人たちが交流を持つきっかけとなってくれること。そして、移住を考えたり、お嫁さんやお婿さんなどの出会いを作ったり、分断されてしまった田舎と都市に流れを作るということです。

という事で、いつも食べている食事でいいですよ。というリクエスト。

これが、、、『もうびっくりする程美味しいお米』なのです!!もちろん、お米も最高ですが、水もいいでしょう。留学中に食べていたお米と比べたら、東京のお米でも十分ですが、それをはるかに超える、主役の一品です。むしろ、『これは、おかずか!?』といいたいくらい。笑

庭で取れたレタスも、トマトも美味しくて。これがファームステイの醍醐味ですよね。

海外でも同じですが、WWOOFの場合はベジタリアンが多かったり、質素な食事の事もあるのですが、国によっては異なります。イタリア系オーストラリア人の家庭では、イタリアンピザが振舞われ、それもとにかく美味しくてたまらなかった記憶があります。最高の贅沢!

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約4日間続いた、田植えの作業は無事達成。お疲れ様でした、と思ったら、ここはメロンとトマトもやっている農家さんだという話。どうりで、トモ君は田植えの後も前も畑を見に行くといって毎日別作業をやっていましたが、トマトのチェックと水遣り、メロンの準備などをしていた様子。

田植えが終ったので、せっかくなので今度は別の畑に行き、雑草などから守ったり、暖かさと湿気を保つ、マルチングという藁敷き作業が始まります。そして、謎の多いベテランファーマー斉藤さんの家畜小屋も登場です。

『津軽田植体験記 -後編-』 に続きます・・・

■畑には、私達の知らない工夫がたくさんあります。ガーデニングや家庭菜園にも活かせるな、という事もたくさんですね。その土地の文化もありますので、日本の工夫や海外のファームステイの工夫など、情報交換するのも良いかもしれません。




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