こんにちは、コウダイです。
なんだか、じめじめとした雨っぽい先週と比べ、ぱっと明るくなって、花粉のとび具合もここぞとばかりに跳ね上がっているような気がしますが、やっとなんとなく暖かくなってきましたね。
どうやら、桜も少しずつ咲き始め、今週末には見ごろになるようというので、なんだか楽しみですが、皆さん、お花見の準備は進んできましたか?
昨日の日曜日、3月25日は、オーストラリアのクイーンズランド州の州知事選挙が行われました。
いわゆる、フェデラル(連邦)選挙というもので、“州知事”と言えば、聞き馴染みのある人も多いと思います。今、大阪市長の橋本さんをはじめ地方分権を訴えている多くの人達は、この州単位で政治を行う制度を参考にしております。
晴れた夏の終わりの日に行われた州知事選というわけですね。
オーストラリアでは、選挙は一大イベントであり、投票率は95%以上と言われています。というのも、オーストラリアでは、選挙にいかないと罰金が課されてしまいます。
その為、政治に興味がない人もしぶしぶと選挙に行かなくてはならないという事。投票率に伸び悩んでいる日本から見ると、極端かもしれないですが、かなり良いアイデアだと思いますが、結局行かなくてはいけないだけで、投票率が良くても、何も書かずに無効票を入れてもよいわけなので、『結局のところ、実際に政治に興味がある人はどれくらいなのか分からない。』と私の友人でブリスベン在住のオーストラリア人は聞いた事がありました。
しかし、今回の州知事選の無効票は2.4%(約46000)のようですので、悪くないような気もします。
ちなみに、ブラジルも選挙は絶対ですので、罰金が課されます。その為、選挙の投票率が高いことでも知られていますね。社会主義・共産党の国での投票率の高さは良く聞きますが、民主主義の国でも実は以外にこのような制度がある国もあるようです。
▼ブリスベンってどんなとこ?クイーンズランド州って?
オーストラリアは、東海岸のほとんどの主要都市を構えており、多くの留学生やワーキングホリデーが集まる人気の国ですが、実は巨大な大陸とは裏腹に、海岸線にしか住む場所はありません。
中心地は砂漠と鉱物資源帯となっているので、資源掘削や鉱物掘削などの仕事が多くあるので、オパールやエメラルドなどでも有名な場所です。
クイーンズランドは、オーストラリアを地図で見ると赤道に近く暖かいトロピカルな環境で、右上荷位置する、オーストラリア第3の都市を持つ、ブリスベンがある州で、その下にゴールドコースト、シドニー、メルボルンと続いております。
南にいけば行くほど、赤道から離れ、寒くなるので、日本とは全く反対になります。これが南半球の大きな特徴ですね。
さらに北に行けば、さんご礁群で有名なグレートバリアリーフで有名な観光都市、ケアンズがあります。ケアンズはオーストラリアの国内からも人気の観光地で、寒い冬に暖かさを求めて、旅行にきたりするので、沖縄のようなイメージかもしれません。
西海岸の観光土地と言えば、パースという都市が有名ですが、のんびりとして住みやすいという事以外は、国に対して大きな力を持っていませんが、やはりその広大な土地から、資源を保有しているので、時として、国の政策に抗う事の出来る発言権を持っているようです。
オーストラリアで仕事を探している人や永住権、移民を考えている人などは、留学の際の場所選びの参考にしても良いかもしれませんね。
▼今回の州知事選の背景とは?ほとんどの国が大きく取り上げなかったのだが?
ブリスベンは2011年に歴史的な大洪水の被害に見舞われたのですが、それでも素晴らしい復興を見せ、政治手腕の素晴らしさを認められていたのですが、今回はその早急な対応をした、元ブリスベン市長もキャンペル・ニューマン氏が、州知事選の対立候補として立候補し、連邦政権の知事アナ・ブライ氏を歴史的な歴史的な敗退に追い込みました。
アナ・ブライ氏は現在の、オーストラリア与党の労働党。そして、対するキャンベル・ニューマン氏は現在の最大野党のLNP(自由国民党)というわけで、保守派である労働党から、リベラルな自由党に変わって大きなシフトをしたという事になります。
しかし、驚くべき部分は、現在の与党である労働党が、野党に大敗を決したという事にあり、この大差で破ったのが歴史的にも約60年来の快挙だという事です。
今まで労働党が持っていた、連邦政権の議席が51席に対し、自由国民党は34席。これが、本日から逆転し、自由国民党が約74席(予測推定)、そして、自由国民党が約11席と大逆転になってしまいます。
この議席数の差なら、今まで通らなかった法案が、全て通ってしまいます。
日本の自由民主党が、民主党政権に交代した時と同じような衝撃で、全てがひっくり返る事になります。
全部で8つの州からなるオーストラリアのひとつの州が大逆転を起こしただけの話に聞こえますが、実質オーストラリアの人口の1/4が住む、クイーンズランドが大きく変わったという事は、2013年の秋に予定されている、オーストラリアの総選挙にも大きな影響を与えるであろう事は間違いありませんね。
もちろん、これからのLNPの仕事次第ですが、政治が行ったり来たりしてしまったら、国民は混乱するだけです。結局、政治家は政治家です。どこの国も同じで、党内をまとめる事ができなかったら、通したい法案も通らず、まとまらないのは必至です。
例えば、ニューマン・キャンベル氏は、同性結婚に賛成の立場のようですが、党内での意見がまとまらない為、実現はできないと発言しています。
日本の民主党政権内のまとまりのなさと同じようになってしまえば、オーストラリアの経済に大きな打撃を与えてしまう事になってしまうので、これからが大事な一歩なのだと思います。
ちなみに、今回新しく生まれた政党、ボブ・カッターさんのオーストラリア党が、ものすごい躍進を見せ、一時力を持ちはじめようとしていた、緑の党(グリーン党)を飛び越し、議席数を2個取得するという大活躍を見せました。
何故か、自分の名前を冠にした、カッターのオーストラリア党なのですが、農業に力をいれる保守派の党で、同性結婚賛成派として、色々な側面から、票を伸ばしたのかもしれません。
今年2012年は選挙の年。ロシア、フランス、メキシコ、インド、中国、そしてアメリカ!韓国!世界国政がガラリと変わるであろう年の準備段階ですので、1年遅れで行われるオーストラリアの2013年の選挙までに、どのように世界が変わってくるか?これは、しっかりと目を見張っている必要があるかもしれません。
法制度が変わるのには、時間がかかりますが、それは国民の意識がどのように変わっているかという側面も表しております。
例えば、移民に寛容な国が急に、保守的になってしまえば、留学生やワーキングホリデーの方たちの次なるチャンスである、就労ビザや移民ビザなどにの大きな影響や変更の可能性も出てきてしまいます。
グローバル経済・政治に左右される留学ですが、そういった大きな視点を養うためにも一度海外に出てみるということは、人生において大きな経験になるのではないかと思いますよ。
-参考文献-
The Australia National Affairs
Katter's Australian Party
ABC News
Duckpond
Anna Racoon
■日々行ったり来たりの政治経済ですが、情報に左右されず自分の目を養うのにも英語は必須能力です!留学、海外にまつわること、なんでもご相談・ご質問お待ちしております。
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