おはようございます。
本日はアフリカから少し離れて、ギリシャの経済について書きたいと思います。
[ロンドン 18日 ロイター]
ギリシャがユーロ圏を離脱した場合に備え、世界最大の紙幣印刷会社、英デ・ラ・ルー<DLAR.L>は、同国がユーロ導入前に使っていた「ドラクマ」紙幣の印刷に向け緊急計画を策定するなど準備を整えている。
関係筋が18日、ロイターに対し明らかにした。
ギリシャのユーロ圏からの離脱が決まった場合、ギリシャ国内の紙幣印刷会社が一斉にドラクマ紙幣の印刷に取り掛かるとみられるが、デ・ラ・ルーのような海外の紙幣印刷会社にも受注が回ってくる可能性がある。>
上の記事が18日にロイターから発信されました。
要はギリシャがユーロ圏から離脱して、自国通貨を使い出すかもねって話です。
では、ギリシャがユーロ圏から離脱するとどうなるのでしょうか。
(ギリシャ通貨:ドラクマ)
まず、ギリシャ通貨の「ドラクマ」は暴落します。
経済危機に陥った国の通貨は信用がありませんので、どんどん価値がなくなっていくでしょう。
そして、通貨安が進むとギリシャ国内では物価が急激にあがります。
専門家の指摘では50%ほどのUPになるとなっています。
ギリシャは国内で消費する食糧の約40%を輸入に頼っています。
石油や天然ガス、医薬品の輸入依存率も非常に高いです。
ギリシャ中央銀行のプロボポラス総裁は、ユーロ圏から離脱すれば、その後の混乱で海外からの物資供給はなくなり、生活に必要な物が急激に不足することになると指摘されています。
物が不足すると、当然価格は上がりますよね。
ギリシャ国内は大混乱になると思います。
じつは、これはギリシャだけの問題ではありません。
次回、この問題をヨーロッパ全体で見てどうなるのかを書いてみたいと思います。
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