「さー、これで契約書の最後。土曜日から貴方の
物よ。」とバーバラにいわれ鍵を渡された。
バーバラとはコテージの持ち主。ばーさん。
じーさんと二人で暮らしていた。
よくこのコテージを貸しているらしい。
後でこのコテージをおいらに紹介した会社の上司から
聞いた話だが評判は良くないとうことだった。
それを最初にいえや〜!
コテージは右にパブが繋がっておりその隣においらの
住むコテージ、その隣が小奇麗なコテージが繋がって
おり、またその隣もお洒落なコテージ。
小奇麗、お洒落。コテージって普通そうやろ。
おいらの住んだコテージだけがボロボロ。岩の塊の
中に住んでいる感じ。洞窟といった方が早い。
石がゴロゴロ。
「土曜日にはあなたの物」と言っていたわりには
金曜日にロンドンへ行き引越し荷物を持ってきた。
そして、土曜日。ロンドンからウェールズに戻り
家の鍵を開けるとそこには”走れジョリー”が2匹
ほどいた。
彼らと目が合ったおいらもキョトンとしたが彼らも
キョトン!
2匹はバーバラ夫婦が飼っている犬。まだこの2匹がいると
いうことは…。そう、バーさん達、まだおったのよ。
荷物を車に入れたまま、ロンドンに逆戻り。
結局、日曜日に引越しになってしまった。
引越し荷物を部屋に入れる。犬の匂いが凄かった。
ちなみに犬の毛もいたる所に。
掃除をしてみた。ホコリ、ごみ、バナナの皮。
沸いて出てくるゴミの山。
ついでに夜になると家の中に虫達も出現。
玄関先にはナメクジ達がにょろにょろと。
「ベットを新品にするから」といっていたわりには
結局、おいらの滞在中ベッドはボロボロのまま。
新品なんてきやしない。
そして、もっと最悪な事態が………。
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