我が家のスイス留学は今年で5年目を迎えます。
比較的珍しい経験だと思いますので後に続く人の参考になるように色々な事を書き記してゆこうと思います。
我が家の子供達は男の子と女の子の2人兄弟なのですが、2人とも生まれながらに体が弱くお医者さんにお世話になりっぱなしでした。
兄の方は虚弱体質で何度も救急車で運ばれ、入退院をしていました。
妹はアトピーと喘息があり、家族全員で食べるものやシャンプー・石鹸などを厳選して気をつけて生活をしていました。
その甲斐もあり、傍目にはアトピーだとは分からないぐらい奇麗な肌を保てる程、アレルゲンを排除できて管理出来ていたと思います。
しかし何か問題が起こると直ぐに肌がカサカサになって目の周りが赤く腫れてパンダのような顔になってしまうので根本的には治っていない事も分かっていましたし、動物園にもあまり行けない状態でした。とにかく小児科には良く通いました。兄が風邪を引き、治る頃に妹が風邪を引き、また妹の風邪が治る頃に兄が別の風邪を引き、、、。小児科にかかっていない月など無かったように思います。
仕事の関係の人からスイスの留学に関する話を聞き、本を何冊か読みました。環境の良さや教育水準の高さ、世界中に友達が出来る事、マルチリンガル・マルチカルチャーの環境など色々な事が書かれていました。
冒頭の書き出しから察して頂けると思いますが、私たちの関心毎は環境の良さと健康についてでした。
結論から書くと、現在妹のアトピーは根治しています。医療機関で検査してもアレルギーの数値は全く出てきません。
特に何の治療もせずにスイスの環境に身を置いているだけで4年半ぐらいで完全に治ってしまいました。それほど良い環境なのだと思います。
書籍を読んだ当時はまだここまでの成果がでるとは思っていませんでしたが、まずは旅行がてら学校見学に行ってみようという所から1校を見学しに家族で足を運びました。2008年9月の事でした。
スイスの夏はとても素敵です。日本よりも空が青く空気が澄んでカラッと晴れる日が多くとても気持ちが良く過ごしやすいです。
カフェでは多くの人がオープンテラスに座り、本を読んだりワインを嗜んだり質の良い時間を過ごしています。
公園では日光浴をしている人が沢山芝生の上で過ごしています。
エアコンの効いた室内ではなくみんな外で気持ちよく過ごしているという印象でした。
最初に滞在した町はジュネーブだったのですが、レマン湖のほとりのホテルに滞在しました。レマン湖の水はとても澄んでいて深い青い色をしていて、白鳥や鴨などの沢山の野生の水鳥が泳いでいました。とても自然が多く良い環境だと感じたのを覚えています。