6日(金)ここ数日天気がはっきりしない。雨も長雨になる。福島原発の汚染水の問題がいよいよ深刻さを増しているが、日本ではどんな取り上げ方なのだろう。韓国が福島周辺の8県からの水産物の輸入を全面禁止にしたとのニュースは、小さくないと思うのだが。
菅官房長官が「科学的根拠に基づく対応をして欲しい」などと、よくも言えたものだ。事故以来、ずっとこの汚染水問題を追究している東京海洋大の神田穣太教授の追跡によれば、2011年6月から昨年の9月までだけで17.1兆ベクレルのセシウム137が湾外に流出。
それからすでに1年経つが今なお少なく見積もって1日30億ベクレルのセシウム137が湾外に流出していると考えられ、骨に蓄積するというストロンチウム90はその3倍、つまり一日90億ベクレルが流出していると。東電が参院選前まで湾外には出ていないとしてきた期間だ。
タナラタ一のスーパー
東電の故・元所長吉田昌郎氏が生前、「一歩間違えれば、取り返しのつかない惨事になる」と発言していたのは汚染水のことだという。現場や研究者が知って、東電本社や政府・経産省が知らないはずはない。流出を認めたのは参院選後。科学的もひったくれもあるか!
テニスから帰って、引退を表明した宮崎駿氏の記者会見の模様をUstreamの録画で見た。氏は72歳、あの嫌な麻生太郎と学習院大で同級だと。接続が悪く時々途切れるのだが、言いたいことはかなり伝わった。「私は文化人になりたくない。町工場のオヤジでいたい」
週刊金曜日の記者が「憲法改正はとんでもない」と発言されているが・・の質問に「過去の発言は訂正もしないし、そのまま受け止めて欲しい」今後の生き方を問われ、故・堀田善衛氏や半藤一利氏の名前を挙げ、あのように背筋を伸ばして生きていきたいと。
日本ペイントの看板も
私も宮崎作品はかなり観ているが、あの作品のどこが若者に受けるのかがいまいち理解できない。教え子のドイツ人は環境保護がテーマではと言ったことがあるが、反戦まで感じ取れるのだろうか。氏自身はメッセージは意識してないという。過去の発言も調べた。
「本当に愚かな戦争をした。実際情けない戦争をしたんだ。二郎や(風立ちぬの堀越二郎のこと)自分の父親が無実だなんて思っていない。慰安婦の問題もそれぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪して賠償すべきだ」「96条改正は詐欺でやってはいけない」
「憲法改正などもってのほか」原発には勿論反対で「スタジオジブリは原発抜きの電気で映画を作りたい」というし、福島原発内の施設で「トトロ」のグッズが展示販売されたことを知って、撤去を要求したという。勿論、デモにも参加して雑誌の表紙にされたとか。麻生とは正反対の思想の持ち主で生き方もまるで違う。
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