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NO2471 日本はシンガポールで何をした(14)

まだ食べていない野菜1
P9080798 8日(日)曇り。これから雨の多くなる季節を迎えるのだという。日本人の帰国が相次いでいる。朝市の様子を見てもわかる。私も帰国まで10日余りとなった。朝一番のバスに乗っても間に合わないとのことで、すでにOさんの紹介でマレー人のタクシーを予約した。

 7年後のオリンピックが東京に決まった。スポーツやゼネコン関係者には嬉しいニュースに違いなかろうが、私のように悲しんでいる人は?いると思われるのに、言えない雰囲気が日本を覆っている。原発事故が悪化して返上ということにならないとは言い切れまい。

 毎日日本人がアジア各地でとんでもないことを暴くのは辛い。しかし、知らないでいいとは思わないし、アジアを旅する人々には知って欲しいと思う。虐殺事件の話はひとまずおいて、日本軍が占領下のシンガポールでどんな政治をやったのか、いくつか拾い上げる。

まだ食べていない野菜2
P9080800 日本語が現地語化したものの中に、先日紹介したケンペイタイ(憲兵隊)とロームシャ(労務者)もその一つである。公式には「勤労奉仕隊」と呼ばれたが、現地の人々を無給の奉仕者である。14歳以上40歳以下の者、期間は2週間、応募者には白米2キロ支給。

 応募者には「労務手帳」が発行された。当初は白米2キロに惹かれて応募する者も出たが、行ってみれば、10分の一の200g。ジャガイモ飯に塩といった粗末な食事。それに日用品代として一日50銭が支給された。仕事は港湾、ゴム園、道路工事、工場労働など。

 労務の様子は「ロームシャが出勤すると、門の前にケンペイが立ち、直立不動で敬礼させられ、身体検査を受けた。女性も例外ではなく、時々イタズラされた。労働開始の前に宮城遥拝を行い、君が代を斉唱、軍隊式体操を強制、労働中はマレー人のスパイが監視。

まだ食べていない野菜3
P9080801 休み時間や休日には花札賭博が奨励され、みんなそのことばかり考えるようになった。こうした厳しさに逃亡が相次いだが、見つかれば、ケンペイタイによる電気刑、ホースで大量に水を飲ませる、手の甲を煙草で焼く、東亜精神棒で殴るなどの刑罰を受けた」

 2回目からは応募者が激減し強制連行が必要になる。その時、威力を発揮したのが占領直後に始まった「戸口調査票」(日本の戸籍)である。そこには所帯主氏名、年齢、性別、出身地、職業、住所などが記載され、職業欄に『無職、失業中』とあれば引っ張られた。

 ところが日本の労務管理局長田村喜多男は昭南日報にぬけぬけと「彼らが技術を学習するのを助け、職業を探してやり、生活と仕事の状況改善を助け、彼らが給料を得られるよう世話した」彼らはシンガポールのみならず、これからスマトラやタイに送られる。

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