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NO2473 個性を殺す日本社会(1)

猫天国
9月1日 (5)
 10日(火)朝からずっと雨が降り続き、どこへも出かけられない。寒くて上下ジャージ姿で靴下まで履く始末。こんな天気もあることが分かった。読書とブログに専念するしかない。読書は今、「佐高信の視線」を読み進めている。テレビでの発言より歯切れがいい。

 過去における氏の対談や座談を文庫本にまとめたものだが、その中に「日本人の視線」という章があり、「群れ社会日本で個として生きるには」として元級官僚、元エリート銀行マン、元有名電機メーカー社員の3人に佐高氏が司会を務めながらの座談会である。

 3人とも元とあるように、日本の役所や企業の中で「個」を主張していじめられ、二人は9年、或いは7年後に自ら退職を選んだ。一人は7年後に「残業拒否」で解雇され最高裁まで争って敗訴になった。発言を読みながら、自分の人生と重なる部分が多々あって共感。

猫天国2
8月31日 (25)
 でも、私は彼らほど立派ではなかった。教員人生の半分はただがむしゃらに、流されて生きてきただけのように思える。教員には残業手当がないことは百も承知であったし、新採用でいきなり英語や数学まで持たされて、「これって違法じゃないの」と思っても、「おかしいじゃないか」と言えるほど勇気もなかった。ただ生徒といるのが楽しかっただけ。

 私が日本の学校や社会のおかしさに気付いたのは、シンガポール日本人学校に赴任して海外から日本を見つめ直してからである。先の銀行マンもアメリカ勤務で気づいたという。私が帰国して初めて実践したのは、免許のない「英語担当」を拒否することだった。

 学校現場では年度当初に管理職から「分掌希望」なる書類を提出させられる。そこには「免許教科」の欄があり、当然私は「中高社会一級」と記入するが、その脇に「担当可能教科」がある。異動調書にも同じ項目があり大方の人は有利になるよう「英語・数学」などと書く。担当可能なのは免許があるかないかなのにだ。

朝市の漢方薬
P8290707
 戦後68年も経っているのに、未だにこの違法行為が公然と行われている。恐らく世界には例がない。校長が全校保護者会でそのことについて説明したのを聞いたこともない。ましてサービス残業や部活動顧問を拒否するのは難しい。我儘だとか熱意がないと言われるのが落ちだ。若い教師ほどそうだ。私が拒否したのは50歳を過ぎ、最後の学校であった。

 私は職場でいじめられた経験はない。周囲は「貴方、学校で孤立してるでしょう」と疑われたことはあるが、決してそう感じたことはない。管理職や職員会議の決定に従ってさえいれば、平穏に流れていくのだ。部活顧問など、ドイツでは完全に違法行為になる。部活や残業を拒否した時はこの私でさえ相当な勇気と覚悟を要した。民間企業なら、解雇理由にされたかもしれない。公務員はそれができない。それも承知の上であった。

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