里芋を見つけた
13日(金)晴れ。安倍首相がオリンピックの最終プレゼンで「福島原発の状況は完全にコント―ル下にある」と世界に向かって演説したのに、あのデタラメ東電の役員でさえ「そうは言えない」資源エネルギー庁の幹部も「今後コントロール下に置くよう努力する」
一体安倍は何を根拠にあの発言をしたのか。それを追究するマスコミの動きもない。「しょうがない」とでも思っているのか。日本のマスコミは新聞にしろテレビにしろ発行部数は世界一なのに、全く個性がない。戦後の無反省が最大の原因だが、記者クラブ制度の弊害も大きいのではないか。
日本の社会というのは企業にしろ役所にしろ、学校にしても右に倣うことを求める。個人の発言は社内あるいは校内の枠内でのみ許される。先の座談会で厚生省のキャリア官僚は「お役所の掟」、横浜銀行のエリート銀行マンは「はみ出し銀行マンの勤番日記」という本を在職中に出版した。
植物園内
そのことによって内部でいじめが始まったという。いわば内部告発にあたるわけだから、許されないという訳だ。日本人の多くは「それでは退職に追い込まれたのは「しょうがない」のではないかと考えるのではないか。個人の信条より組織の掟が優先するのだ。これはサラリーマンならだれでも思い当る事ではないか。
この厚生官僚の宮本という人は「変に日本的集団のドロドロした世界に入れられる苦痛を考えたら、あいつは外人だと思われて放っておかれる方がはるかに楽」と発言。外人と言えば、私の37年間の教職生活で私のクラスには台湾人(2人=シンガポールと新潟I中)、ベトナム人、ドイツ人がいた。
いたというより、私が希望して受け入れた。世間は知るまいが、学校には転入生というのが必ずある。大半の教師たちは特に中途転入の受け入れを嫌がる。それは外人でなくても日本人でも同じだ。理由は「折角動き出したクラスづくりに支障をきたす」からだという。
ポーズをとるマレー人一家
私はそんな立派なクラスづくりをやっていないから、むしろ変わった人(外人、個性の強い子、ツッパリ君など)の転入はクラスの刺激になるから、むしろ歓迎だった。特にクラスがうまくいってないときほど歓迎だった。大方の学校では転入生の受け入れでもめないように、ローテーションを組んでおく所が多い。
確かにもめることもある。日本語も自由ではっきりものを言うベトナム人の女の子が学活で自分の意見をかなり強く主張した時クラスのボス的存在だった男子が「そんなこと言うんならお前、ベトナムに帰れ」と言った。切れたのはベトナムの子じゃなくて私だった。
「お前の発言は発言の自由封殺だ、人種差別だ、謝罪しろ」他の生徒にも「どうだ?」と聞くが、ボスの前では音なし。私は強引に謝罪させ、その場を収めた。このもめごとは私がどんな時に怒るかを示すいいチャンスだった。このこととは関係ないが、2年前、私は彼女のハノイでの結婚式に招待された。今は双子の母である。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。