TV番組のエルキュール・ポワロの日本語版があるなんて、知らなかった。
早速、YouTubeで見てみたけど・・・
ものすごく違和感があって、楽しめなかった・・・・・
ポワロも、キャプテン・ヘイスティングも、主任警部のジャップも、ミス・レモンも、
オリジナルキャストの性格が全く消えてしまって、
吹き替えをしている声優の性格になってしまっていた。
ポワロの声を担当しているのはベテランの声優で、
ポワロ(デイビッド・スーシェ)の声質をうまく真似しているのはいいのだけど、
最も大切であるはずの「性格」が変わってしまっているので
デイビッド・スーシェ氏がもし日本語がわかるなら、大がっがりだろう。
キャプテン・ヘイスティングも、主任警部のジャップも、ミス・レモンの声も同様だ。
つまりこれは、声優の責任ではなく、ディレクターの力不足なのだろう
アガサクリスティーの最大の妙味は、
登場人物の性格描写だ。
だから、性格描写が伝わってこなければ、その良さがなくなってしまう。
デイビッド・スーシェ氏はポワロを演じるのに原作を徹底的に研究したと言われている。
他の俳優も当然ながら同じような努力をしただろう。
日本語版のエルキュール・ポワロに登場するキャラクターは、
全員がすっかり日本語版のディレクターの発想でものを考えている人になっている。
せっかく、素晴らしい脚本、凝りに凝ったセットと時代考証、
そして出演者全員の名演で楽しめる作品だったのに、
なんとも残念・・・・・・。
赤丸天
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