ブリンチャンの小学校
22日(火)曇り。毎朝1時間余り、コースを変えて歩いている。車では見えない風景が見えて楽しい。背筋を伸ばし、時にはドローインをしながら、時には腕を回しながら歩く。歩いた後、出来るだけシンプルに梅干し、納豆、筋子などで朝食。これが最高にうまい。
日本の右翼のバックボーンに天皇制があるというのが私の認識だが、幕末の尊王攘夷派に政治的に利用された側面が強い。右翼の思い込みにも拘らず、先日の美智子皇后の言葉を聞いても、皇室関係者が右翼の存在を自分たちを支えていると思っているか疑わしい。
新大久保で日の丸、旭日旗を振り回し、街宣車でヘイトスピーチを繰り返している在特会なる右翼団体の行動に対し、櫻井よしこ等は口を閉ざしているが、同じ右翼団体の一水会や個人で漫画家・小林よしのり氏等は批判していることは評価すべきではないか。
これは運動場兼集会場
小林よしのり著「女性天皇の時代」は11章270ページの新書版だが、歴史上の女性天皇8代10人を一人ずつ取り上げ、即位の経過から在位中の事績などを詳しく明らかにしている。その第7章のタイトルが表記のもので、715年に即位した44代元正天皇である。
43代元明天皇は母であり、母から娘に譲位されたことになる。女系継承である。櫻井等は父親が天皇なら男系なのだと主張しているらしいが、元明天皇の父は天皇ではなく草壁の皇子である。42代は同じく元明天皇の息子文武天皇であり、元正天皇の弟である。
野田内閣の時、女性宮家の創設が具体化しようとしたが、櫻井等「男系」論者はこれを潰すために敗戦によって廃止した旧宮家の復活まで持ち出した。安倍政権は事実上葬り去った。小林氏は「男尊女卑が脳髄に浸みこんだ『女系継承は1例もない』はウソ」だと。
ごみ容器があるのに・・
櫻井等「男系」固執論者は8代10人の女性天皇がいることは認めているが、それはあくまで「中継ぎ」だったと屁理屈をこねている。小林はそもそも日本の国は邪馬台国の卑弥呼もそうだが、天皇の祖先とされる天照大神は女性だと。これも日本独特の神だと。
それはともかく、歴史上最初の女性天皇は33代推古天皇である。日本発であるばかりか朝鮮半島、中国にもない東アジア初の女帝だという。男尊女卑の思想は中国のもので、日本の古代史には必ずしも男性優位の文化はなかったと。言われてみればそうではないか。
推古天皇が36年間も在位した事実や、在位中の事績の数々を上げながら、単なる中継ぎなどではあり得ないことを隋との外交関係を検証しながら、かなり説得力を持つ論を展開している。要するに「男系男子限定」は明治以降に作り上げられた「伝統」に過ぎないと。
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