709年開山の国上寺
23日(水)晴れ。こんな日に家に籠ることはない。国上山に登り、下山は2・3キロの稚児道コースをとった。10月も下旬なのに汗をびっしょりかくほどの陽気。シーサイドラインを走るのだが、真っ青な海にこれ以上はないと思われるほどの佐渡の島影がくっきり。
山頂で「女性天皇の時代」を読む本や膝に赤とんぼがとまる。キャメロンの赤とんぼを思い出した。里山でトンボを見ることもなくなってしまったが、トンボや蝶も見られない環境なんてどこかおかしいのだ。リニヤ新幹線やオリンピックじゃなくて環境政策こそが未来の課題ではないのか。
私もかなり天皇については勉強したつもりだったが、小林よしのり氏にはかなわない。小林氏の結論は皇室典範を改正して女性天皇、つまり愛子さまを天皇にする道を開くべきだというもので、そのために櫻井よしこ等「男系」論者を論破しようとしているのだ。
膝にとまったトンボ
女系天皇は今から1300年も前の626年に即位した天智天皇がいると。天智の母は斉明天皇で女性である。母から子に継ぐことを母系又は女系というのだという。「男系」論者は天智の父が舒明天皇だからというが、舒明は天智の4代前で天智即位の27年前に亡くなっている。こじつけとしか思えない
そもそも天皇の代数は初代の神武から現天皇まで125代とされているが、初代の神武は紀元前660年2月11日に即位したことになっているが、縄文時代の話であり得ないことは誰も否定できない。実在の天皇については諸説あるが、15代応神天皇からとするのが通説である。
氏がそれをどう考えているか分からないが、通称に従っているようだ。天皇が必ずしも男系ではなく女系も受け入れられていたと同時に、女性皇太子もいたと。45代聖武天皇の時代に立てられた安倍内親王である。当時21歳、現在のところ唯一の女性皇太子だと。
かすかに紅葉が
日本の皇位継承は父から子、子から孫への直系継承が基本だが、それがかなわない場合は兄弟、姉妹、母子での継承が行われてきたのは厳然たる事実である。現代で言えば、現天皇から皇太子、そして愛子内親王へというのが「わが国家の法」というものだという。
明治にできた皇室典範が「伝統」に反して女性の皇位継承が認めていないため、皇室典範を改正しようと小泉内閣で提出されるはずだった案を握りつぶしたのが男尊女卑をむき出しにした安倍晋三だったと小林氏は言う。愛子さまは「直系」であり「男系」なのだと。
氏は野田政権下で進められた「女性宮家創設」も安倍が白紙に戻してしまったと。「天皇陛下はこの事態に相当ご心痛のようだと伝えられている」「男系の血脈を絶対とする「男尊女卑」思想が今皇室を滅ぼそうとしているのである!」とまで非難しているのである。
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