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24日(木)曇り。世界に200近い国家が存在するが、王制を維持している国は29か国、そのうち女王の国が12か国。そもそも国民主権、人間は自由平等という民主主義の観点から見れば、矛盾する制度である。従って、消えゆく存在であることは疑いないであろう。
それでも存在し得るのは、その国の国民の支持に他ならない。国民の支持をつなぎとめるためにさまざまな改革が進められてきた。女王を認める方向もその一つだ。歴史的に見ればどの国も直系、男系が優先されてきた。欧州ではリヒテンシュタインを除き女王を法改正で認めた。
日本は男尊女卑を制度的に作り上げたのが旧皇室典範である。この起草に関わった井上毅は「男を尊び、女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我が国に至ては、女帝を立て,皇婿を置くの不可なるは、多弁を費やすを要せざるべし」これが日本の近代国家のスタートだった。
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小林よしのり氏は「男系継承で皇統が維持されていたのは「側室」が存在したからである。律令法では9人の側室が規定され、実例では30人位側室がいた例もあった。それだけいれば、誰かからは男子が生まれるだろうというものだが、それでも綱渡り継承があった」という。
実際、明治天皇もその父孝明天皇も側室の子であり、大正天皇から天皇の意思で側室を置かなくなった。「一夫一婦制で必ず男子が生まれ続けるなどということはあり得ない」それが生物学的な真実というものではないか。未だに皇室典範改正が実現しないのは遺憾だ。
私は皇室支持者ではないが、国民の多くが存続を望むならば、国民との垣根を低くする皇室改革が必要だ。男系、養子を認めない、納税の義務免除などを定めた皇室典範の改正が必要だが、美智子皇后や雅子さんいじめの巣窟宮内庁や女官制度の改革も必要だし、物々しい警備の皇宮警察も大幅に改組すべき。
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それでも現天皇・皇后になって、ご本人の意思で進んだ改革は沢山ある。子育てを自分たちで、学校に通わせる、信号で車を止める、毎日の検便の廃止、それにご両人とも火葬を望まれると発言されて話題になった。巨費を投じて陵を作る必要はないと言われた。
歴史認識や憲法観についても、天皇・皇后陛下の発言を注意深く読んでいると、昭和天皇とは明らかに違う。安倍内閣の認識とは明白に違うと私には読める。今でも覚えているが、即位に際して「私はこの憲法を守り」と発言され、安倍ら保守派は慌てたに違いない。
雅子妃が男子を埋めなかったことによるバッシングは今も続いているが、そうした輩は秋篠宮を持ち上げ、皇太子一家を貶めている。愛子天皇で何の差し障りもなく、小林氏ではないが、日本史の基本に戻るだけである。天皇制存続を望む人々は良く考えるべきだ。
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