手に止まった蝶
28日(月)快晴。我が家は災害にあまり縁のない地域だが、砂丘地だから強風による砂の飛散によって、砂が舞い上がったり、雨どいを詰まらせる害はある。午前中をかけて車庫を中心に溜まった砂を掻き出したり、庭木の再剪定、網戸の掃除に追われた。
昨日の講演会の話の続き。主催は「立憲主義と憲法9条を守る新潟県民の会」で呼びかけ人の一人加茂市長・小池清彦氏である。氏は元防衛庁教育訓練局長まで務め、無所属で92年立候補当選以来4期目。澤地久枝、佐高信氏等との共著もある異色な市長である。
カマキリ
小泉政権でイラク戦争反対の意見書を提出。「我、自衛隊を愛する故に憲法9条を守る」という著書もある。開会の挨拶で「安倍前政権の時の防衛族・石破茂が庁内の意思決定過程から内局を排除し制服組だけでやるよう画策」したことがあったが、民主党政権が潰してもう終わったかとおもったのに、安倍政権で再び復活の動きがあると。
歴代の政権、特に安倍政権は国民にあたかも日本がアメリカの安全保障下にあり、何も恩返しが出来ていないかのようなことを宣伝しているが、米ソ冷戦時代、日本が持つP3C哨戒機100機余り(ソ連の潜水艦の監視能力を持ち、アメリカに情報を送り続けたのだという。哨戒機はアメリカに次ぐ世界2位の保有数だと。
これでどれだけ日本がアメリカの防衛のために貢献したか。感謝されてしかるべきだが、誰も知らない。哨戒機だけではない最新鋭のF15戦闘機の保有数も世界2位である。日本中に基地を提供し、負い目に感ずることなど全くないと。元防衛庁幹部ならではの発言である。
キャメロンの桃太郎トマト
考えてみれば、今上程されている秘密保護法案が成立すれば、小池発言は当然対象にされ、逮捕されることになるのではないか。小池発言を受けて、浅井基文氏は自民党のいう自衛権というのは、国家の自衛権であって、私たちは人民の自衛権を掲げて闘うべきだと。
北朝鮮や中国の脅威を盛んに言い立てて不安を煽っているが、現実問題として北朝鮮や中国が先に攻撃を仕掛けることなどあり得ない。ベトナムやイラク戦争を見るまでもなく、アメリカの始める戦争に対して日本が否応なしに巻き込まれるリスクこそ考えるべきだと。
集団安全保障も秘密保護法案もアメリカの艦船が攻撃されたときに、日本がアメリカと一緒になって反撃することができるようにする(安保法制懇報告書)ことが狙いであり、日米軍事同盟のNATO化であると。自主憲法制定をいいながら、米国追随を強化する?
新潟県内にも目障りなほど「日本を取り戻す」という安倍晋三の写真看板が目立つ。安倍が取り戻すと言っているのは、大日本帝国憲法や戦前の軍機保護法、国防保安法、治安維持法、それを取り締まる特高警察を取り戻すと言っているとしか私には思えない。
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