唐辛子もオクラも巨大
19日(火)曇り時々晴れ。今朝も寒空の下、40分歩く。テニスが出来るかどうか微妙だ。1時間だけできた。昨日から福島原発4号機の燃料棒取り出し作業を注視している。テレビ画像では何の不安もないかのように報じているが、そんな簡単な作業でないことは素人の私にさえわかる。
毎日のように原発問題の特集を組んだり、毎日の動きを誠実に報じているのは民間紙ではやはり東京新聞である。この新聞社について少々調べたが、親会社は中日新聞で、さらにさかのぼれば今大河ドラマに登場している徳富蘆花の兄、徳富蘇峰の「国民の友→国民新聞}だという。
国民新聞は当初自由民権運動の拠り所としてスタートしたが、蘇峰自身が日露戦争を機に国家主義的傾向が強まり、新聞は御用新聞化した。現在の中日新聞は革新的とされており、とりわけ原発と秘密保護法に関する報道姿勢は評価できる。発行部数も産経新聞を上回る。頑張ってもらいたい。
猫天国
その東京新聞によれば、昨日の燃料取出しの様子は昨日4体、今日18体を容器に移した後、貯蔵施設に移動。プール内には「1533体の核燃料があり、使用済み核燃料は完全に冷えていない。容器が落下しないように細心の注意が必要な作業が、今後一年余りにわたって続く」
瓦礫の破片が核燃料と収納用の枠の間に挟まり、核燃料が抜けなくなる懸念もあるという。今後、今回と同じ作業が来年末まで70回繰り返すことになる。4号機から核燃料がなくなっても、1~3号機のプールには1500体以上の使用済み核燃料が残っているという。
こんなことすら、地元新潟日報の記事には無いし、他紙はどうなのだろう。しかも、1~3号機のプールにある1500体余の使用済み燃料中、1号機で70体、2号機で3体、3号機で4体の燃料が損傷しているのだという。昨日私が書いたのは4号機の3体分だけだった。
祝日には店先に国旗が
河北新報によれば、1号機の損傷した70体の燃料棒の存在は実は震災前からのものだったと東電が今月15日に初めて認めたというのだ!1号機292体中の実に4分の一に相当する量である。東電は政府に報告済みだと言っているらしいが、じゃあ政府が隠してきた?
損傷燃料棒の危険性について、元東芝で原子炉の設計に関わった後藤政志氏は「燃料棒を取り出す際に、もし空気に触れたり、落下したりすれば、作業員の大量被ばくは避けられない」と。今回損傷燃料棒の取り出しを後回しにせざるを得なかった理由である。
今やっている一連の作業も、これからやらざるを得ない最終処分場探しや施設建設も全て何も新しい価値を生み出さない「核ゴミ」処理のためである。ゴミ処理のために何十兆円も費やす非生産的な仕事のために使う時間と労力、それでもゼロの選択はないのか!
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