26日(火)曇り時々雨。テニスは1時間もできず。太平洋側の天気が恨めしい。自民党はみんなの党を引き込んで秘密法案で衆院委を通過させた。将来、自民党に票を与えた国民も必ずや後悔する日が来る。これほどまでに採決を急ぐ意図に空恐ろしさを感じる。
昨夜、娘が借りてきたDVD「The Lady」を観た。ミャンマーの民主化指導者アウンサンスーチー女史の軟禁から夫の死(99年)までの約10年間を描いたものだが、観ながら、様々なことを考えた。先ずは独裁政権下でいかに人権が侵され、民主主義が死に直面するか。
他人ごとではない、秘密保護法案が最終的に成立となれば、この映画の世界が再現される恐れは限りなくある。いかに独裁政権と言えども、スーチー女史の命を奪えないで今日まで来たのはひとえに彼女の声望と国民的人気だ。対英独立運動で、建国の父と言われたアウンサン将軍の名声にもよる。
悲しいことに日本の政治史上、彼女やガンジー、ホーチミンのような無私で国民の人権を守るために立ち上がるような政治家を持てないできた。イギリスから独立を勝ち取るために闘った彼女の父アウンサン将軍やバーモーでさえ櫻井よしこ、池田信夫等は悪用する。
日本の第二次大戦中、大東亜共栄圏建設という欺瞞を正当化するために、各国に傀儡政権を画策し、ビルマでもバーモーやアウンサン将軍のような協力者がいたと。だが、アウンサンらが一時的に日本の支援に応じたのは独立達成の為で、日本に共鳴したわけではない。
歴史の偽造に積極的に加担している、櫻井よしこや池田信夫は明らかに日本が韓国に対して行った植民地支配の事実までは否定できていないが、日本の統治が残した何点かのプラス評価を挙げて正当化しようとするのが彼らの共通の手口である。善意ではないといいつつ。
「1910年には1300万人だった人口が1942年には2550万人に倍増、工業生産は6倍以上になった。植民地時代の朝鮮の資本蓄積の90%は日本の資本によるもので、この投資を回収する前に戦争に負けたので、日韓併合は大幅な赤字でした。満州も割に合わなかった」
言いわけなのか、それとも恩の押し付けなのか。他国に銃を突きつけるも同然のやり方で保護条約や併合条約締結を迫り、いろんな悪いこともしたけど、橋や道路を作ってやった、経済も発展させた。なのに、ソウルの「独立記念館」の毒々しい蝋人形は何だと。
池田氏は又、「日帝の悪行を展示してある「記念館」は小学生は必ず遠足で行く。植民地を経験した韓国人は日本に悪い感情は持っていないが、反日教育を受けた戦後世代は反日感情が強い」のだそうである。どうも氏は感謝されこそ、非難されるいわれはないといいたいらしい。
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