初冬の散歩道
4日(水)予報に反して快晴。自公両党は明日戦後最悪の悪法の強行採決を図る構えだ。安倍は今国会の施政方針で「日本経済再生のための成長戦略国会」とあたかも経済が中心課題であるかのごとく国民の目をそらし、今や完全に「特定秘密法案国会」になっている。
昨日芸能界は政治問題に鈍いと書いたが、全く動きがないわけではない。高畑勲、宮崎駿、山田洋次、山田太一、ジエームス三木氏など映画人260名余が呼びかけ人になって反対声明を出した。吉永小百合、大竹しのぶ、仲代達也さん等の本物の俳優たちは名を連ねている。
記者会見で高畑勲監督は「安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然とせざるをえません」最後は国民の責任なのだと私が言い続けているのはこのことである。高畑氏は又「東アジアのために日本は自由な国でなくてはなりません」日本を注視しているのは中韓だけではない。
散歩途中の踏切安全地蔵
修正協議に応じた維新の会やみんなの党までが世間のあまりの反対の強さにたじろぎ始めているのに、創価学会が擁する公明党はこの問題で自民党と一体なのはなぜだ。「平和や福祉の党」の看板が泣く。修正協議の中味しか伝えないNHKにも批判が殺到している。
新聞テレビの報道の仕方は未だに修正協議の内容で秘密の内容や刑罰が重すぎるなど枝葉末節な事柄の解説が中心になっている。成立したらどうなるかについて、歴史に学んでいないし、想像力も欠如している。せめて継続審議に持ち込めば、廃案への道は開かれる。
安倍政権の最終目標は憲法の改正であることは疑いないが、その環境整備が一気に進んでいる。国家安全保障会議「日本版NSC」の創設、特定秘密保護法案、集団的自衛権の憲法解釈の変更、これらがすべて成立すれば、憲法改正さえ必要とせずに何でも可能になる。96条の先行改正を言わなくなったのはそのためだ。
歩道を示す標識新設
その陰でもっと危険な動きが進行しているように私には見える。教育界に対する明確な国家支配を目論んでいることである。教育委員会が形骸化している(このこと自体が自民党の政策であったのだが)ことを理由に、文科相や首長の権限を強化しようとする動き。
沖縄竹富町への教科書採択を巡る露骨な介入は依然として続き、高校の実教出版という教科書の「日の丸、君が代」に関する文言を攻撃し、採択変更や記述の変更を求めている問題、そして学力テストの結果を県や市町村の判断に任せるという形で事実上公表を迫っていることである。
今朝の日報でも昨年のOECDの到達度テストの結果で「学力が向上」などと安易に報じているが、テスト結果に一喜一憂して、その度に競争を更に煽ったり、結果を公表することによってさらに学校への圧力を強めるようなことをやっているのは日本以外にない。
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