12日(木)明日は年金者組合の仲間と飲む。若い頃は飲んだ後も仕事をしたり、本を読んだりしたものだが、年をとってその気力はないから、飲み会の前の日にやるべきことをやる習慣がついている。弱い者いじめの安倍政権への怒りが私の気力を支えている。
今日のネット上のニュースにも福島富岡の労働基準監督署が東芝やその下請け18社に対し、労働基準法に定める上限の10時間を超える労働時間に対し、是正勧告をしたと。9時間半でアラームが鳴るのを、一旦返却させ、付け直して残業させる悪質さだったという。
労働法制に関しては、法制上もそれを監督する労働基準局、基準監督署、不服申し立てなど一応形の上では不十分ながら欧米並みに整ってはいる。ところが、実態として年休の消化、サービス残業で分かるように企業の違反が日常茶飯事にあり、事実上野放しである。
ドイツでは年休の完全消化は管理者の義務であり、サービス残業など犯罪扱いで厳しい罰則がある。日本では訴訟に持ち込んで勝てるかどうかが現実だ。福島原発の廃炉現場で作業員の違法な雇用実態が次々と明らかに。現場からの告発者が相次いでいるのだ。
朝日デジタルによれば、東電では日本全国から何千という労働者を緊急に福島に集め、何百もの1000トン型貯蔵タンクを設置した。そのタンクから今年8月高濃度の汚染水が流出した。継ぎ目をボルトで締めるだけのタンクの構造が汚染水漏れを引き起こす結果だと。
以前紹介した沖縄から作業員に応募した上地剛立氏(48)の証言。「たとえ作業のやり方に同意できないとしても、私たちは黙って作業を急ぐことしか許されなかった」上地氏を福島に派遣したのは無免許の東建興業、派遣先は東電の元請大成建設の下請けテック。
上地氏は「東建興業による不法な派遣を隠すため、テックから自社を雇用主とし、危険手当も受け取っているとするよう指示された」沖縄に戻った上地のところにテックの小川会長が100万円を「未払い賃金と慰謝料」として手渡したという。会社は否定している。
別の作業員は「異物のチェックを怠り配管を詰まらせるなんて、基本のチェックができていない。アルプス(汚染水から放射性物質を一定程度取り除く装置)を早く安く作ろうとし、作業員は残業続きだった。品質が落ちるのは当たり前だ」と証言している。
東電の資料によれば、2月には下請け作業員だけで一日約4200人いたのに、10月には東電社員と下請け作業員(9割)を合わせても2400人に過ぎない。他方、再稼働の審査を申請した柏崎刈羽原発派東電社員だけで1150人いると。事故処理より再稼働を優先?
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