市場も路上から台上に
19日(木)曇。円がついに104円を超えた。不思議でならないのは、マスコミの動きである。円高の時はいかにも大変だと思わせるように騒ぐのに、円安になっても何も騒がない。考えてもらいたい。どっちが国民生活に影響が大きいか。円安の方がはるかに大きい。
そもそも、円安とは自国の通貨の価値が下がることを意味し、輸入品のすべてが高くなり、物価の値上がりに直結する。円安で喜んでいるのは輸出産業である自動車や家電メーカーなどである。なぜマスコミが騒がないのか。スポンサーの多くが輸出企業だからだ。
戦後、アメリカに屈辱的な1ドル=360円を押し付けられてスタートし、今変動制になり、国力の上昇に伴って100円を切るまでになった。1ドル=1円を目指すのが国策であるべきなのだ。電力会社も輸入企業なのに、総括原価方式で上乗せするから痛くもかゆくもない。
KLでは豚肉は公然と
安倍首相の頭の中には国民生活などどこにもなく、輸出企業の成長による国威の発揚しかないから、円安でニコニコしている。円安で株価が上がり、そのおこぼれがいずれは国民生活に回ってくるという政府の説明に納得しているように見える国民の意識も変だ。
さて、核廃棄物を巡る現状も整理しておきたい。現在すべての原発が停止している。再稼働すれば使用済み核燃料は再び増えることになる。燃料棒は核燃料をセラミックスに焼き固めた1㎝ほどの円柱状ペレット(昔は柏崎原発見学者に実物大の模型が配られた)
そのペレットを数百個を束にしたものが燃料棒で、それを70~72の核燃料棒を一つの燃料集合体に束ねてプールに保管する。その集合体を「1体」と表す。その使用済み燃料が各原発のプールにどのくらいあるのか。全国で5万9千体。13530トン。世界3位。
魚も
具体的に原発ごとに見てみると、泊(北電)923体(13年=貯蔵容量が一杯になるまでの年数)、東通(東北)364体(5.7年)、六ヶ所村再処理工場(日本原燃)、女川(東北)2422体(6.7年)、福島第一(東電)11329体(2年=事故前)、福島第二(東電)6476体(1.9年)、東海第二(日本原電)2165体(2.3年)、浜岡(中部)6243体(6.5年)
伊方(四国)1324体(7.8年)、玄海(九電)1688体(3.4年)、川内(九電)1814(8.8年)、島根(中国)2146体(5.8年)、高浜(関電)2649体(5.7年)、大飯(関電)3026体(6,1年)、美浜(関電)903体(6.4年)、敦賀(日本原電)1470体(7年)、志賀(北陸)619体(11.4年)、柏崎刈羽(東電)13160体(3年)
これを見てわかることは、電力会社の中で東京電力のいかに大きな力を持っているかということである。事故を起こした今、推進役の中心になりつつあるのは関西電力らしい。
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