自分を飲む(長崎の芋焼酎)
6(日)曇時々晴。出発まで10日となり、家内は荷物づくりに入った。テレビをつけると、どの局もタレントばかり。いつからこんな風になったのだろう。見る気もしない。昨日は大河ドラマの後、NHKスペシャル「アンパンパンの夢」を観た。やなせたかし氏が好きだから。
94歳で昨年亡くなった氏の生涯を改めて辿っていた。アンパンマンが戦争体験の中から生まれたというのは頷ける。氏はあの戦争が正義の戦いだったという説に疑問を呈し、正義というなら「飢えている人を救うのが正義ではないか」と。アンパンをちぎって与える、あのモチーフだ。
自身も中国戦線に出征して軍隊の理不尽さを目の当たりにし、京大の学生だった弟を特攻隊で失った。アンパンマンのマーチの歌詞「何の為に生まれて/何をして生きるのか/答えられないなんて/そんなのは嫌だ・・」は消し難い戦争体験の中から生まれたのだろう。
キャメロンの蘭
「そうだ!嬉しいんだ生きる喜び/たとえどんな敵が相手でも/嗚呼アンパンマン優しい君は/行け!皆の夢守るため」アンパンマンが今現れて、安倍内閣と闘って欲しいくらいだ。アンパンマンは安倍内閣の右傾化は戦争への道だとして、決して許さないはずである。
やなせ氏は引退を決意し、大震災直前に生前葬まで計画していたという。ところが、被災地の子供たちから次々と「励まされた、勇気をもらった」と手紙が舞い込み、引退宣言を撤回し支援活動に走り回った。一時は食べ物もなく、追い詰められた被災者はアンパンマンを救世主と見たのだ。
被災地といえば、新年のメールの中に私の教え子でシンガポールの歌手として活躍しているSachiyoさんからのものがあった。彼女は震災直後から自身のバンドのスタッフや仲間の歌手とともにシンガポールから東北や東京でチャリテーコンサートを開催してきた。元々東京出身の彼女は、シンガポールにいなかったらここまでやれなかったかも知れないと言う。収益はほとんど被災地に寄付している。
盆栽のブーゲンビリア
昨年9月末にも日本を訪れ、東京、仙台、名取市でコンサート。その際、新曲「故郷」を発表。その様子がYoutubeの彼女のチャンネルに流れている。一昨年の活動を含め、視聴させてもらったが、彼女の歌を聴きながら涙を流している被災者を見てもらい泣きをした。
音痴である私には歌が人の人生をも左右するほどの力を持っていることには経験もないし、理解も及ばない。しかし、やなせたかししといい、Sachiyoさんといい、間違いなく被災地の人々に生きる勇気と夢を与えている。読者の皆様にも是非聴いていただきたい。
http://www.youtube.com/user/sachiyomovie 被災者が歌を聴いて困難に立ち向かおうとしているのに、政府は今頃になってメルトダウンした1~3号機の燃料冷却を水から空冷式に変更を検討に入ったという。原発批判派の学者や技術者が当初から主張していたことである。
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