大学入学が人生のゴールではない。。。私もそう思う一人です。しかし、それゆえに、「高校のIBDP」がそんなに素晴らしいかと言うと、そうは思えないのですが、、、。
なぜなら、たとえばエンジニアになるには大学院へ行くと思いますが、大学でリベラルアーツ4年→エンジニアリングスクール(マスター)と言うコースに進むことで、IBDPより幅広く、深く学べぶ事が出来ると思っています。早い時期に学ぶか、後から学ぶかの違いはありますが、逆にマチュアになった大学生で学ぶほうが有利にさえ思います。TOKを高校時代にする事はいいことでしょうけど、他の道回ってもノーレッジは充分習得できるでしょう。高校がエンドではない人には特に。
アメリカ国内にも、もちろんIBスクールはあるのですが、本当に数少ないです。
IBのコースを学べるスクールは割とあるらしいのですが。。。
アメリカの良いところはセレクトされ、ギフテッドクラス、マグネット校などで才能のある子がそのエリアで活躍できるような環境で教育しています。もちろん、得意エリアだけと言うわけではないです。他の勉強もしなければなりません。Requirementがありますから。高校のGT(ギフテッド)クラスの子は凄いですよ~!天才的な子供がいます。
悪いところは、住むエリアによって教育のレベルがまちまちです。酷い地域は学校どころではないですから。。。
うちの子供の学校はエリア内、普通校(マグネットではない)でNO.1です。私達は海外のインター(IBスクール)からここに移って来たわけですが、私たちが知っているインターよりもコンペティティブです。カリキュラム、コース、先生、カウンセラーどれをとっても、大満足しています。逆にインターのコース、先生のほうが文句野付どころが沢山ありました。(先生の学歴は高いのですが、、、ねぇ)
さらに、この学校、エリアと言う事だけであって、州内では50位以下なで、上には上があると思ってます。
テキサス州ナンバーワンのダラスにある学校の子供はどんな?って想像すると、ものすごそうだな、と。
IBDPに変わるAPと言うコースは同じく大学生レベルのコースですが、プロジェクトの量が少ないだけでIBDPと内容は大差ない感じもします。しかし、私達はインターのIBDPの様子しか知りませんから、その辺は良く分かりませんが。。。英語圏のIBDPはどうなんでしょう?アメリカではIBDPのコースよりAPのほうが大学進学に都合が良いのだと思います。(理由は以下を読んでなんとなく察してください。w)
あと、アメリカではスポーツ、バンド、習い事、地域のボランティア、インターンシップ、各オーナーズソサエティー(アカデミック・ソサエティー)、アルバイト、などで勉強以外の事を学ぶんだと思います。勉強しか出来ない生徒は有名大学(IVYリーグ)には合格しにくいのだと思います。なのでオールラウンダーはこの環境でも育つと思ってます。何もIBDPの特許ではなさそうですよ。笑 と言うか、このやり方のほうが、実質的だと思いますが。。。(CASより難しいw) それと比べたら、 海外のインターのほとんどの子供は勉強しかしませんよね~。笑 スポーツチームは、アメリカのチームの真剣さと比べると。。。と思ってます。なのに大金払って、海外遠征。お金が無ければ続けられません。フランクフルトにいたときは、なぜにインターナショナルリーグや~???と思いましたし。。。地元のサッカーチームのほうがコンペティティブでチームが強くなるだろうに。。。と、その辺の真剣さですね。私の言ってる真剣さは。
もちろんアメリカの高校のコースは学校にもよりますが、ホテルのバイキング料理のように、より取り見取りのコースを2つ選べますので、サイエンス、哲学なども取ろうと思ったらエレクティブで取れる仕組みです。こんな事から、IB校のコースと変わりないと思うのですが。。。
逆に、IBはコース選択でデメリットがあると思ってます。なぜなら6グループと言うグループわけで取れるコースが自由じゃないですよね。たとえば、一つのグループに取りたいコースが2つあった場合エクストラでとれる仕組みがないと思うのですが。学校によってもオファー出来るコースが違うでしょうし。IB校在学中に、そこにリミットを感じがしました。
アメリカでは、サマーコース(有料)で必修科目のクレジットを取れば2、3コースがエレクティブで取れますんで、好きなだけ色々なコース(APを含む)を取れると思います。IBの6グループ内1コースずつと言うガチンガチンに固められている感じがし、私はそれが嫌いでした。
そんなこんなで、IBDPだけがオールラウンダー、ジェネラリストを作るとは限らないように思います。と同時に、現在のインターネット時代の学生は、「専門バカ的」な人間になりにくい環境にいると思います。余計な事(自分の専門外の知識)を知らないと、薄っぺらい、つまらない人間のCrowdに入らざるをえません。そうなると、人生もリミテッド。要はその人のメンタリティーの問題ですよね。わざわざBook Smartでなくっても、ネットで調べて、読むだけで結構な知識が増えると思ってます。その他、TV、雑誌、本なども有効に使えます。うちの息子はまさにそれです。それで知識を増やしています。
IBスクールでの勉強(コース)がそうさせたわけではなく、彼の興味心がそうさせているんです。息子も、IBの研究的課題(IBDP前)で役に立った事はさほどないと思っていますし、先生のステレオ的な自分に対するエバリュエーションに理不尽ささえ感じて言うたそうです。今こちらの学校で参加している、数学エリートクラブ(UIL/MathClub)のほうが彼の才能を発揮させています。だいぶ頭を早く動かせるようになったと言っています。
IBスクールではBスチューデントだった彼は、今はAスチューデント。大人になったせいもあるのでしょうが、特別な才能のある息子にはアメリカの教育のほうが良いと思わざるをえません。が、どうなんでしょうね?息子曰く、この(公立校の)勉強スタイルのほうが、もっと的を得た勉強だと思う。インターでは何でこんなことしないといけないのだろう?と言う勉強が多く、意味不明な勉強が多かった。。。これはたぶん教える側に問題があるせいだと思っています。この辺がIBの怖いところでしょうね。イミフが多いのです。
テキストブックで勉強しないところもIBのはてなマーク?なところでしょう。先生によって、教え方がまちまちなんですね。ガイダンスはあるもののテキストブックで教えませんので、どこか、これでいいの?という内容の研究課題?と言うのが多かったですよね。こんなにばらつきがあって、どうやって成績つけるのか?と思うと、息子の言ってた事が良く理解できます。が、ここもIBDP前のIBコースの話ですから。。。その後もステイしなかったので分かりませんが、私はこれでよかったと思っています。これで本当に大丈夫なのか?と言う、不安な気持ちはなくなりましたから。
私的な結論を言わせてもらえるのならば、、どこでどんな教育を受けようと、その人の能力と育った環境だと思います。親のガイダンス、メンタリティーも非常に影響力があると思ってます。アメリカの公立高校のような個人差が大きい環境にいると、どれが「一番良い教育」ってそんなものないように思えてきました。要は食事をするのと同じで、その人のチョイス。オーガニックじゃなきゃ気持ち悪い人もいれば、ブランド高級肉が好きな人もいるだろし、野菜しか食べたくない人もいるだろうし。。。はたまたギャップが埋まればポテチなどのジャンクフードでOK!と言う人もいるでしょう。教育ってそれと同じだと思ってます。
そんな中、サクセスする人はサクセスするでしょうから、個人の問題であって、教育がこんなにチョイスのあるものなら、どれも同じなのかもな。。。と思ってきました。どれをとっても、ここはいいけど、あそこがダメとなるのでしょう。
ゆえに、「トップ校のブランド力云々」と言う考え方がもう古臭いとも思ってます。もちろん、そこに合格した人は凄いとは思いますがね。その後が問題ですよね。経済悪いですし。。。求められるものも年々スタンダードが高くなってますし。。。
しかし、日本人社会の中では永遠に興味は「そこ」なのかな?と思っています。
もう一つ、アメリカに帰ってきて感じたこと、外国人が多いインター育ちの英語圏の人間は損をしてる気分(英語が出来ない子供のサプリメント役をしてるような気分)になりますので、できればインターで小学校のうちから英語もレベル別でクラスを作って欲しかった!なぜインターナショナルスクールはそうなんでしょうか?インターでも高校になると数学はレベル別なんですよね。。。ならばなぜ、まちまちのレベルの子供が一クラスで同じ内容の「英語」を勉強?と思うのですが。。。英語もレベル別にすれば、納得しますけどね。本当に良く分からないのがIBです。本当に分からない。。。
外国語も好きに選択できないルールも納得いきません。前の学校で続けて来た言語は現地言語必修と言う、おかしななルールによって阻止されます。現地語は優先されています。現地語はエレクティブにするべきです!メリットは何よ?と逆に聞きたいですね。前から続けて来た言語をさせて欲しかったです。ここでも遅れを取った気分がしました。
こんな理由から、私はIBコースを崇拝する理由が全く分からないのです。笑
どう考えても「まあまあ」ですよね。笑
たぶん、日本にいる皆さんは、比べるものが、日本の日本語による学校のみだからでしょうね。
小学校においてはインターなんかより、日本の公立校(教育熱心な学区)のほうがましだと思います。
同じく英語で教える、アメリカのエレメンタリー(教育熱心な学区の学校なら)もインターより良いと思ってます。(ギフテッド、マグネットがあるんです)
中学高校となるにつれてIBスクールのコース内容は良くなると思いますが、例の良く分からない(情報が少ないと言う意味)日本語でIBを教える、英語を外国語、というのは、日本語で教えるがゆえにいいのであって、日本にあるインターに入って英語でIBコースを日本人の子がするのとは違います。学習で使う言語が英語なので遅れますし、それによりIBコースのメリットも激減するでしょうから。
もうここまで、色々とわかっているのに、日本国内でキンダー、小学校からインターって言うのも、大学のブランド力云々よりナンセンスな事だと私は思っています。
だいたいかかる金額(学費)!、それだけお金かけて、そこまでか?と思うのですが。。。(辛口) アメリカの公立の高校は税金でまかなってますので無料ですから。。。
インターでサクセスフルな結果を得るには英語が要な感じがします。英語が出来るできないではコースのつかみ方が違ってきますからね。IBコースのベネフィットを最大限に受けるにはそれ相当の英語力が必要です。
また、それが、成績表に出てこない不思議さもインターにはありましたね。どうしてうちの子供が英語5で外国人で英語が出来ない子が6なのじゃ?と言うのも経験してますから。笑 先生曰くその子の範囲(レベルで)成績をつけるそうですから。。。成績は全体のレベルで見て、これくらいと言う付け方が普通と思っていましたので、はてな?マークでした。フェアじゃないと言い切れませんが(インターゆえに色々と事情があるだろうから)、いまだにエヴァリュエーションの仕方は不思議満載なのがインター、IBスクールです。
ま、英語圏の子供はダイバーシティー環境を。英語圏でない子供はバイリンガル環境を。それがメリットと言えば、そうでしょうけど、アメリカではすでにダイバーシティーな環境がありますから、私たちみたいのがインターに子供を通わせる事のどこにメリットがあるのだろう?と思うのは無理もないのでしょうね。自分達の視点からだとそう見えるってことだけだと思います。
と言うわけで、メリット?と言われると、さ~???と思うのでしょうね。笑