川は死んでいる
17日(金)昨日は家内が日本橋をまともに見たことがない、新大久保のコリアンタウンを見たい(私はヘイトスピーチの現場に興味があった)というので、9時半頃自宅を出て新幹線で上京。日本橋は首都高に埋もれるようにしてあった。「東京オリンピックによる環境破壊ですよ」。
私が安カメラで写真を撮っている脇で、プロの写真家らしき人がそうつぶやいていた。生活の便利のために、江戸以来の川の風情を殺してしまった。言うまでもなく日本橋はここを起点として京都や奥州など五街道の起点にされた橋である。広重が描いた日本橋の面影はまるでない。
新大久保もすっかり変わり果てていた。大久保通りはほぼ全店が韓国系商店街、看板はハングルと漢字。見るからに韓国人と分かる青年店員が忙しく立ち回っていた。スリッパを買うために入った百円ショップの店員に「汚いデモが行われているのはこの通りですか」「そうみたいです」本当に無関心なのか。
お江戸に半橋は今
夕方は大阪から上京した息子と会食、日本最後の酒を飲む。9時に羽田に向かい、9時半にチェックイン。格安航空の悪評を意図的に流す向きもあるが、私は今回で3回目、特に不満はない。搭乗も離陸も定刻通り、席はほぼ満席。機種は英仏共同開発のエアバス330人乗りだ。
現地時間6時半の予定を10分早く着陸。早朝にもかかわらず、免税店を始めかなりお店も開いているし、レストランは朝食をとる人で満員だった。予約してあったタクシーに電話。こっちに向かっている途中なので、着いたらまた電話すると。こういう時、携帯電話と言うのは誠に便利である。
ここからが日本ではあり得ない話。やってきたのはYさんという40歳くらいのマレー人。駐車場に向かって歩きながら、実は今日は家族も一緒なのだがいいかと聞く。言いも悪いも、すでに車内にいる。助手席に奥さんと2歳半の息子、一番後ろに「セカンドワイフです」と。
朝6時半KL空港に発つ
え!と言ったら、笑いながらいや妹です。全員が英語を話すので、和やかに歓談しながら車は進む。私たちにとってはむしろ退屈せずに良かったが、客によっては怒り出すのではないか。どこかで朝食をとりたいからと言ってあったので、途中のマレー料理中心のドライブインへ。
比較的辛くない緬を選んでもらって食べた。なかなかおいしいスープだった。一緒に食べた。こっちで払おうとしたが、そうはさせなかった。子どもにお菓子を買い与えた。200キロを4時間走って、午後一時45分、無事アパートに到着。約束通り300リンギット(約1万円)を支払う。帰国時の予約をして別れた。
大家さんに挨拶。「え!明日じゃなかったんですか」いちいち腹を立てても始まらない。ここはマレーシアなのだ、早く頭を切り替えることが肝心だ。家内は一気に部屋の掃除と荷物整理をやってのけた。私は街に出てネットの契約。現金の引き出しと買い物をして回った。夕食は外食。
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