19日(日)快晴。二人とも実によく眠る。起床は7時半。時差が一時間だから、日本時間だと8時半である。朝市があるので無理に起きた感じである。活気に満ちている。特に魚売り場は15分以上待って、やっと花イカとエビを一掴み。18RMで買うことができた。
ジャガイモ、ネギ、カリフラワー、キャベツ、人参、ニンニク、小松菜、茄子、生姜、玉ねぎ、長芋〆て約20RM、バナナ一房とパパイヤ一個で5.9RMそれに豆腐を入れて今朝の買い物の合計は日本円で1520円だった。(円安で32円計算で報告することにする)
マレー人は魚を良く食べるのだということが分かった。考えてみれば、彼らは海洋民族なのだから当然と言えば当然である。私など見たこともない100RM札を出して大量に買っていく。一週間に一回、海から4,5時間の距離を1500Mの高原まで運んでくるのだ。
イスラムの国だから、肉は鶏と牛が中心で、鶏は勿論丸ごと一羽、牛は切り売りだ。8時15分頃に行ったのだが、日本人が見当たらない、と思ったら、8時半過ぎに続々。懐かしい顔ぶれに出会って新年の挨拶。20人ほどはいただろうか。初めての顔もちらほら。
来る途中もそうだったが、ビルや道路、住宅の建設ラッシュは続いており、依然として高い経済成長下にあるのだろう。だからインフレ状態なわけで、物価上昇も避けられないわけである。それでも食料品は上記した内容だから、日本人から見ればまだまだ安い。
前にも書いたが、東南アジアに暮らしてみると、生活のあらゆるレベルで日本の技術の高さを実感する。ビルの建築、塗装、浄水、トイレ、家具の建てつけ、細かいことまで書けば、サランラップの切れ味、袋類の切り口、瓶のふた、缶詰類の開け口に至るまでその差は歴然としている。
先日もNHKで北九州市が水の浄化設備をベトナムに売り込んで、喜ばれている特集があった。東南アジアの川はどこも日本のような清流ではない。昔の日本がそうであったように、生活排水や工場排水をそのまま垂れ流している。そんな水でもそのまま飲めるまでに浄化できるのだ。
あれだけの事故を起こした原発を首相が中心になって売り込むような恥知らずなことをやるのではなく、水や空気の浄化設備、新幹線など車両、トンネル掘削技術、世界でまだトイレのない人が何十億人もいるとの話もある。農産物だってこれからである。売るものはいくらでもある。
武器や原発ではなく平和的な産業や産物を発展途上も国に売り込んで喜ばれる方が、どれほど日本人として胸を張って誇れることか。とりわけ、戦争で迷惑をかけたアジア諸国に対してはそうあるのが義務ですらある。公害先進国とまで言われた日本の国際貢献はこれからである。
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