24日(金)快晴。当地に来て以来、霧雨以外に雨に遭っていない。今日は日本も気温が上がって暖かいようだが、ここCHも暖かく、テニス日和。日本人も急に増えてきた感じだ。家の中で窓を開けると、爽やかな風が通り抜けていく。ようやく当地らしい気候だ。
現地入り以来、家内が風邪を引いたため食事は全て私が担当。初日に塩と砂糖を間違えるへまをやったが、イカじゃが、エビと茄子の天ぷら、エビと白菜のスープ、アジのムニエル、カリフラワー、チキンのから揚げ、そして昨日はカレーと切昆布と厚揚げを煮た。
東京からおいでの料理好きの奥さんは「ここに来ると材料費を気にしないで思い切り料理ができるからいいわ」と。日本のスーパーで買い物をすると改めて物価の高さに驚くと時々話題になる。日本人価格の疑いがあっても、ネギ、ジャガイモなど野菜や肉が安い。
夜明け直後の小学校校庭
そもそも原発のコストというと、原発で電力をつくるのに直接要するコストで比較してきた。資源エネ庁や電力会社が発表する一キロワット時当たり5~6円のことである。つまり、発電所建設費、燃料費、運転維持費などから構成され、発電に直接かかるコストだ。
エネ庁や電力会社、さらにはマスコミまでもがその発表を鵜呑みにしてきたために、火力や水力に比較して安いと・・。しかし、ちょっと考えてみればわかることだが、迷惑施設である原発を新潟や福島の財政逼迫地域に押し付けるために創設された電源3法交付金。この税金で立地自治体を黙らせてきたのだ。
さらには、今回の事故のようになれば、計算不能なほどの賠償金、そして将来は必ず生み出される廃棄物処理のために使われる税金。これらを原発コストの中に組み入れないおかしさは疑う余地がないではないか。事故後でもこれが議論されないのはなぜなのか。
Uncle Chow から見た我がアパート
大島氏は第3章の「原発は安くない」の中で「莫大なバックエンドコスト」を取り上げている。バックエンドコストとは、核燃料を使用した後に残る使用済み燃料の処理、処分コストのこと。プルトニウム239のように半減期が2万4千年に及ぶものもあるのだ。
人間が近づいても安全なレベルになるには欧州では10万年の管理が必要だとされている。世界で初めてそれに耐えられるとしてつくられたフィンランドのオンカロに建設された最終処分場の記録映画を是非見て欲しい。 http://goo.gl/lxrN6J
私の知人で元糸魚川市議の鈴木勢子さんのブログでこの映画が2月10日までネットで無料配信されていることを知ったので、紹介する。小泉元首相はこの施設を見学して、日本では無理だと確信したというのだから、原発推進の政治家にこそ見せたい内容だ。私は2年ほど前、映画館で観た。
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