茶園のカフェで
27日(月)昨夜初めての雨。朝は晴れて、日中は気温も上がった。リムさん家族との交流の話をもう少し。来る前、私が一つ質問を提出してあった。日本がシンガポールを占領したのが1942年2月15日。その直後大虐殺に繋がる大検証が行われたことは報告した。
その際、後に首相になるリー・クアン・ユーは日本兵にウソをついて逃走、キャメロンハイランドに逃げたと自伝に書いてあるが、どこなのかと。リムさんはブリンチャンまでは分かったが、誰の家に逃げたかまでは分からなかったと。ブリンチャンは中国人の街だ。
リーは客家出身の英語系のエリートだから、当時日本軍が検証基準にした「英語を自由に話す人物は反日」に当てはまり、仮に逃げ延びなければ、虐殺対象にされた可能性は限りなく高かった。当時はまだ若く、有名人でもなかったからキャメロンでも無事だった。
高原野菜の栽培
リーは90歳にして今なお健在だが、この時の体験から日本の指導者の歴史認識に対しても厳しい見解を述べてきた。又彼はマレーシアのマレー人優遇政策や中国の天安門事件に対しても批判を繰り返す徹底した合理主義者だった。リムさんはそんな彼が好きだという。
リムさんは又、マレーシア政府の経済政策や人種政策にも強い不満を抱いており、今のマレーシアは通常のインフレではないと。労働者の給与の上がり方が低いと。私の英語が不十分なためにそうした細かいことまで議論できないのがもどかしい限りだった。
今年の中国正月は31日が元旦にあたるため、多くの人々が帰省したり、お店が休みになる。到着以来家内が風邪を引いたこともあり、日本語教室は正月明けからと言うことになった。でも生徒の一人が今日ケーキとパパイヤを持って挨拶にきた。忙しそうだった。
夜市に並ぶ日本食器
東京都知事選の動きが気になる。舛添候補を勝たせては安倍政権をつけ上がらせるばかりだ。読売の世論調査は勿論、共同通信のそれまでも舛添先行、細川が追うという調査結果を告げている。細川、宇都宮の合体の話は出てこないのだろうか。断固進めるべきだ。
細川知事、宇都宮副知事で政策協定は結べないのか。新聞があたかも舛添氏を支持しているかのように報じている(事実はそうだが)が、河野太郎氏はブログでこのことを批判し、自民党は除名した舛添氏を党として機関決定もしていないし、支援することはないと。
同じ共同通信の調査で「原発再稼働反対」が60%を超えたのは心強い。原発がなければ日本は破滅(石原慎太郎)は論外だが、「経済成長ができない」という安倍政権の言い方も原発に関する知識がまだまだまだ不十分だからだ。知事選はそれを知らせるチャンスだ。
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