ブリンチャンの夜
28日(火)昨夜は東京出身のOさん夫妻を我が家に招いての夕食会。作った料理はリムさんから頂いたクレソンという野菜を茎の部分をスープに(鶏がらスープ、生姜、キノコを入れ、塩コショウで味付け)、先端の葉の部分を天麩羅(茄子と長芋も加えて)に。
真ん中の部分を油で炒めた。それにイカじゃがに厚揚げ、かれいの煮魚、ホーレンソウのおひたし、五目おこわ、Oさんはビールと鶏のから揚げを持参。みんな好評だった。海外でも工夫すれば、こんなことができるということ。10時頃までお互いの経験を語り合う。
10時過ぎにはスリランカの留学生Rさんからスカイプで呼びかけ。彼女は来月13日には新潟を離れ帰国の途に就く。最後のプレゼンで忙しいと。内容は私たちとの交流にしたらしい。彼女が帰国したら、私たちがここから彼女の家を訪ねる約束になっている。
クレッソンの天ぷら
今日も快晴で二人で本を持って公園で読書。気温は22~23度。肌寒く感じるくらい。私が持参したのは大島堅一著「原発のコスト」、この本を読んでいると、よくもまあ今まで問題にもならずに来たものだと呆れるばかり。今でさえ真剣に取り上げようとしていない。
バックエンドコストは政府の政策により大きく変わる。使用済み燃料の処理・処分には二つの選択肢があって、一つは核燃料を一回だけ使って捨てる直接処分するのでワンススルー方式」という。とはいっても、そのままでは危険だから特殊な処分方法が必要だ。
第二は使用済み燃料を再処理して、プルトニウムを取り出す方法で、使用済み燃料をもう一度使うと言うので「夢の核燃サイクル」などと、まるで、再利用によって核のゴミがなくなるかのような誤解を与えている。全く逆で、より危険なゴミとコストを生むのだ。
鶏の丸焼き
再処理によって余分の再処理コストが発生するばかりか高レベル放射性廃液とTRU(超ウラン元素)廃棄物が発生すると。廃液はガラス固化体にする。固化体は毎時1万4000シーベルトで、近くに人間がいれば瞬時に致死量を超える被爆をするほどの危険物である。
中には半減期が一万年を超える放射性物質も含まれると。例えばネプツニウム237は半減期が214万年、ジルコニウム93の半減期は153万年。ガラス固化体がウラン鉱石と同じ水準の放射線量になるまでに数万年を要する。日本列島が現在の形になったのが3万年前。
氏は日本列島のような若くダイナミックな土地で高レベル放射能廃液やTRU廃棄物を安全に処分できるとは思われないと。再処理を断念すれば、少なくともこれらの危険やコストを削減できるのに、未だに世界があきらめた全量再処理に固執しているのが日本だと。
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