バラット茶園 4日(火)快晴。今日も朝から晴れて暑くも寒くもない。4キロほど南のCameron Bharat茶園に歩いて向かう。約45分で着いた。こちらの茶畑は日本のような規則的な配列ではなく、円形、三角形など様々。初めて茶畑で消毒や茶摘み作業の様子を見ることができた。
学校も今日まで休みらしいので家族連れで一杯だった。マレー系が大半で、子どもは最低3人は連れている。少子化対策なんて簡単だ。この国の歪んだマレー優遇策によって子どもの教育費や医療費をただにすれば、国民はその気になる。それに引き替え中国系は・・。
昨日もう一人中国系の知り合いができた。10数年前、家内の叔父が何年間かここキャメロンでロングステイをしていた話は聞いていた。その時親しくなった家族と連絡をとった。偶然にも我がアパートの近くにお住まいで、何と大家さんの息子の小学校の先生だった。
茶摘み労働者
アパートに娘を連れて顔を出してくれた。故人となった叔父夫婦の話題で盛り上がった。叔父は在住日本人の草分けだったらしい。叔父の友人はGさんというが、夫はジョホールバルで仕事、息子はKL,娘はイポー近くの高校の寮生活で4人バラバラ。ここには高校はないからである。
中国正月で家族が久しぶりに集まったと。Gさんは88年に1年間、日本に留学経験があるとかで、流ちょうな日本語を話した。私もこの国の教育制度についてさらに詳しく知りたいし、今後とも交流しましょうという話になった。叔父夫婦を思い出す一日となった。
原発交付金の話の続き。原発一基当たり1240億円が45年間の間に交付される。電源三法交付金は電源開発促進税(電促税)を財源としている。電促税は電気料金にかけて徴集されるために財政事情がなくても資金的には毎年確保される。だから、反対で立地が進まなければ当然余る年もある。
茶園内の小瀧 もともと交付金は住民を黙らせるためのお金だから、公民館や体育館、温水プール、(柏崎にはべらぼうな茶室付きの娯楽施設まで)などの公共施設の建設等に限定されていたが、余るために03年から、地場産業振興、コミュニテイバス事業、外国人講師の採用まで拡大。
中越沖地震の際、ボランテイアで駆けつけた家のお年寄りの言葉が思い出される。「おらたちには原発なんてなーんの恩恵もなかった。いろんなもん作って、そのために町のお偉方の親族が造園業や建築業で潤っただけ。おらたちはびくびくしてただけだってばさ」
電気料金にそんな無駄な使途が隠された税金が課されていたなんて、私は福島原発事故まで全く知らなかった。読者の皆さんはどうだろうか。知らなければ怒りなんて湧くわけがない。事故を経て、原発が全て止まった今も、この交付金の仕組みは何も変わらない。
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