バングラからの出稼ぎ
8日(土)快晴。日本は大雪情報。朝粥トレッキング。家内は誘われてキャメロン会のスケッチ会に出かけて行った。都知事選がらみで右翼の論客たちのメデイア露出がますます激しくなっている。NHK経営委員のお二人に続いて、池田信夫、屋山太郎、青山繁晴氏等。
彼らは安倍政権の登場によって勢いを得ているのは間違いなく、歯切れよく戦後民主主義を攻撃する点やあの戦争を肯定する点でも共通している。安倍政権のブレーンの役割を果たしている点でも共通項が多い。特に屋山は教科書問題の急先鋒で今後も目が離せない。
青山は細川、舛添をなで斬りにし、宇都宮を持ち上げたりしているが、真意は測りがたい。池田信夫もブログで「日本はどこの国を『侵略』したのか」でメチャクチャな論を張っている。NHK経営委員の百田尚樹の「南京大虐殺はなかった」の歴史認識は間違いだと。
茶畑を背に
「南京陥落の際、戦闘があって民間人の殺害も行われた。百田氏が「日本と中国は戦争状態ではなかった」も批判し、宣戦布告をしなかっただけで、そんなことを言えば第一大戦だって国際法上は戦争ではなかった。日本軍が中国を侵略したのは、歴然たる事実だ」と。
かと思えば、韓国は当時日本の領土であり、韓国人は侵略した側であり、従軍慰安婦という軍属は存在せず、強制連行の事実もない。南方戦線でも、敵は英仏蘭であって、宗主国を追放しただけで、侵略とは言えないが「アジアを解放したというのもおこがましい」
結局何を言いたいのかと思えば、「だから戦地となったアジアのすべての国に謝罪する必要もないが、中国に対しては弁解の余地がない。国民党を消耗させて共産党を助けた罪も大きい。ただ、韓国の言うことはでっち上げなので反論する必要がある」のだそうだ。
労働者住宅全景 時折、公平を装っているが、基本は安倍政権の応援部隊であることに違いはない。こうした論を嘲笑っているだけではなく、日本の近現代史の学者たちはきちんと反論すべきだ。動きがないわけではない。吉見義明氏や林博史氏等が立ち上げた「「FIGHT FOR JUSTICE 日本軍『慰安婦』-忘却への抵抗・未来の責任」。というサイトである。
資料や証言を基に従軍慰安婦制度の実態を明らかにする若い人たち向けのウエブサイトである。その中で一部を紹介すれば、NHK会長や橋下氏の「どこの国にもあった」について「第二次大戦中に限れば、慰安婦制度があったのはドイツと日本だけだ」「日本の特徴は計画と立案、女性集めと輸送、慰安所の管理など全てが軍の管理下に置かれ、時には軍が直接実施している」点を列挙。こうしたケースは、ドイツナチス以外にあり得ない。
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