ホテル駐車場のつつじ
9日(日)快晴。娘からのメールで新潟市にも15センチの雪が積もったと。東京は45年振りで27センチの積雪だと。雪国の大変さを都民に理解してもらう機会になったかな。新潟市も郊外に出ると30センチはあるらしいし、山間部は3メートル近いだろうと思う。
当地は申し訳ないほどに快晴で、二人で公園に出て3時間ほど読書。私の本は「江戸の職人」日本が誇るモノづくりの歴史である。実に面白い。公園は日曜日とあって、いつものようにマレー人の家族に占拠された感じ。ほかに白人がちらほら。あとは私達だけだ。
よく観察していると、敷物に炊飯器、おかず、水、紙皿や紙コップを持ち込み、手で食べて、食べ終わると、残飯は公園内のゴミ箱にそのまま捨てる。大きな水容器で簡単に手を洗う。小さな何人もの子供を公園内の遊具で遊ばせるのは父親の役目のようだ。
公園でくつろぐマレー人家族
お気に入りのサイトの中に日経ビジネスオンラインがある。昨年、日経の記者になった教え子がFacebookを通して私のブログに入ってきた。「日経は原発に関しては先生の考えとは違い、推進派です」と言ってきたが、時々読ませる論文があるので、開いて読む。
今日も都知事選がらみで「拝啓、新都知事様『自転車を乗りやすい街にしてください』」というのがあった。そうだ、東京には原発ばかりか世界の都市として恥ずかしい課題が沢山あるのだ。首都高の下に追いやられた日本橋に象徴されるように、効率だけの街である。
都民の生活や環境よりも産業(それも大企業)を優先させ、日本のモノづくりの原点だった江戸時代の職人の街(江東や墨田)を衰退させ、効率だけを考えた、一極集中の味気ない街になった。小林正樹という人が「東京自転車シテイ」をという訴えをしている。
我が家近くのキャベツ畑
氏は日本にも千葉や埼玉のように自転車道の整備に力を入れている都市もあるそうだが、欧米には遠く及ばないので「せめてパリ、ロンドン並みに」という。現状はどうかと言えば、ロンドン900キロ、パリ600キロに対して、東京はわずか9キロ、100分の一だと。
そういえば、新潟市内もようやく自転車道が整備されてきたが、まだまだだ。確かにベルリンやアムステルダム、ニュージーランドへの旅をしたとき、歩道や車道の他に自転車専用道路が整備されているばかりか、電車にも自転車を持ち込めるシステムに感動した。
経済大国日本でそれが進まない理由は何か。はっきりしている。国民の生活や環境保護よりも産業を優先させる政策を優先させたからに他ならない。自転車道を整備しても、儲からない、無駄だという発想しかなかったのだ。自転車のヘルメット義務化さえ進まない。
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