3日(日)快晴。当地に来て以来の暑い1日。30度を超えていそう。後日書くことにするが、昨夜は友達の友達の家に泊めてもらい、今朝は食パンとミルクテイーの軽い朝食の後、6時に出発。スリランカ中央南部の世界遺産、紀元前のセーギリヤの要塞に登る。
この要塞の話も後日に回す。いろんな家にお世話になり、ネットに接続できずにブログのアップが出来なかった。今日長い旅を終え、首都コロンボに入り、いろんないきさつがあって、由緒あるグランド・オリエンタルホテルという私には似合わないホテルに入った。
Rさんとは今日でお別れ、このホテルに2日間滞在する。明日は二人で昔懐かしい「ミゼット」をタクシーに改良したものに乗って、市内見学の予定である。予定通り、4日にはKLに行き、5日にはキャメロンに戻る予定である。今静かに旅の余韻に浸っている。
Sri Dalada寺院
これほど多くの人と交流し、お世話になった旅はない。いい話ばかりではなく、疑問に思ったり、腹を立てたり、イラついたりしたことも多々あった。いずれにせよ、他国の人々とそれこそ膝を突き合わせて語り合ってみると、国家とは何かと考えてしまった。
どこの国の民衆も平和の下で平穏な暮らしを願っており、貧しさの中にも営々とした生活の営みが覗えた。にも拘らず、この国も又95年頃から始まった内戦(タミール族とシンハラ族の対立)は昨日見学した世界遺産Sri Dalada Maligawa寺院の徹底破壊だった。
Rさんもシンハラ人、寺ももちろんシンハラ人の尊敬の対象だったから、その破壊は憎悪を増幅させたのだ。今は綺麗に復元されてあったが、寺院内部の壁面には破壊された当時の写真が所狭しと掲示されていた。内戦が完全に終結したのは09年ということである。
お参りをする人々
Rさんは父も私も宗教は信じないが、母や母の妹たちは家の中にある祭壇にお参りしているという。そう言いながらRは車の走行中、突然車を止めさせ、走路脇にある釈迦像にお賽銭を上げ、旅の安全を私たちのために祈ったという。寺院でも蓮の花を買ってくれた。
タイほど目立たなかったが街を歩く僧侶の姿を時々見かけるのは、やはり仏教国を思わせる。東南アジア同様、雑然とした雰囲気の中に、車(ほとんど日本車だ)やバイクが無秩序に行き交い、発展途上国特有の活気にあふれている。空気の汚れも進んでいる。
車と言えば、私などが子どもの頃、大村昆の宣伝で有名になったスズキの「ミゼット」がタクシーとして田舎も街も走り回っている。昨夜お世話になった家のご主人もこのタクシーの運転手で、珍しがる私たちを乗せて、近所を一周してくれた。
続きを読む