26日(水)快晴。今日はKLのリムさんがお土産を送ったので、12時頃に家にいて欲しいということで、私はテニスに、家内は家で待機した。12時半に帰宅したがまだ届かないと。しばらくしてはっきりしない英語の電話。マレー人のようだが、住所がわからないと。
リムさんは几帳面な人だから、表記に間違いがあるとは思えない。13時半まで待ったが来ない。今日は日本語教室の2人からBOH茶工場見学と、夕食に招待されて、時間通り迎えに来たので、出かけた。キャメロンの南部にHabuという町の山中に工場はあった。
1929年創立とあったので、83年前ということ。工場も当時のままだというから、日本の占領中、栽培が禁止された後も工場は破壊を免れたということだ。そのことを聞きたかったが、Oさんの手前聞くことがはばかられた。労働者の賃金、一日30Rだけは聞けた。
テイハウスでYさんと
イギリス人の経営で、工場を案内してくれた女性はインド人だったが、茶摘み労働者はバングラデッシュとネパール人だと聞いた。工場付属の観光用カフェで最高級の紅茶を頼んだ。4人でバターレモンケーキとポット入り紅茶で1200円余り。一人300円の計算。
その後、私がキャメロン最南部のRingletの町を見たいと言うと、お安い御用とばかりに、途中Bee Farmや自分の知り合いの農園に案内してくれた。キャベツ、白菜、ネギ、ニラ、サラダ菜など健康に良いものしか作らないとのこと。悩みは価格が下がっていることだと。
価格下落の際の政府による価格補償は一切ないと、つぶやいていた。欧州やタイ、日本での価格補償の情報も知っているようで、マレーシアはダメだと嘆いていた。家族4人とインドネシア人の労働者を雇っての経営で、子どもたちは後を継がないだろうとのこと。
この豪華料理
農業を巡る環境は日本と全く同じだということ。中国からの農産物の輸入が価格引き下げの原因だとも。周囲を見ると、広大な土地(斜面)一面にビニールハウス。野菜はイポーやKLなどの都会向け。菊は100%日本向けに栽培されていると。日本とつながっている。
Habuの町に戻り、夕食。自分で払うからと頼んだビールも含め、支払ったのは農園の奥さんだった。聞けばOさんとは2度目の再会でしかないと。初対面の私達を含め6人。いくら払ったのか知らないが、全く理解し難い接待である。友達の友達は友達だというのだ。
いつも感じるが、中国人の底の深さ、心の広さ、恐れ入りましたと言うしかない。それに引き替え、日本滞在経験のある今日の2人が日本滞在中、あまりいい思い出がないらしいのが気になった。情けない。どっちにしても、真の国際交流とは何かと、考える一日となった。私たちの交流こそ国際交流だとの確信が持てた一日だった。
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