田舎の店先で味の素
8日(火)午前中快晴。家内は荷造り、私はブリンチャンまで最後の往復ウオーキングを楽しんだ。帰って、間もなく1時半頃から土砂降りの雨。コース途中にあるアングリカン教会が開いていたので立ち寄り、戦時中の話を聞こうと思ったが、戦後の創立とのこと。
今日のネットニュースによれば、KLの8つの華人団体が第二次大戦の慰霊祭を初めて共同で開催。華人総連合会のインファ会長が「日本に無条件の謝罪と賠償を求めるため」と演説。「英領マラヤで30万人が犠牲になったと。日本は歴史を歪曲・改竄している」と。
こんなニュースは日本の新聞は取り上げないだろうが、安倍政権や日本人の歴史認識に対しては中韓だけではないのだと伝えたい。別の団体の党首も「政府首脳が靖国神社に参拝するなど、被害者の感情を逆なでしている。ドイツに倣って謝罪すべきだ」と演説した。
安倍首相も櫻井よしこも靖国神社参拝に対しては事あるごとに「尊い命を国のために捧げた人々の霊を祀ることに他国からとやかく言われる筋合いはない」という。私にはその言い方そのものに異議がある。「尊い命」を持った国民を一銭五厘で戦場に送ったのは誰だ。
漁港の賑わい
尊い命を持った兵士たちに持たせた「軍人勅諭」(明治天皇)には何と書かれていたか。「義は三嶽より重く死は鴻毛より軽しと心得よ」(つまり、国家・天皇のために命を捧げることにおいては、お前たちの命は空飛ぶ鳥の一本の毛より軽いのだ)と教えたのは誰だ。
240万人もの戦死者のうち、戦場で戦って戦死した兵士より戦病死、餓死、溺死による死者が6割を占める(藤原彰氏)彼らが支持する秦郁彦氏でさえ4割がそうだという。片道の燃料で敵艦に突撃させられた特攻隊員。軍馬や軍犬と同等にしか扱わなかったのは誰だ。
ココナツは必需品
櫻井よしこは本当に戦死した人々が「尊い命」を大切にされたと思っているのか。しかも日本帝国の臣民として帝国陸海軍に召集された朝鮮人や中国人(台湾)に靖国参拝に文句を言うなと言えるのか。勝手に「英霊」として引っ張り出して利用する等許されるのか。
当地で靖国神社がWar Shrine(戦争神社)と表記されていることは不覚にも知らなかった。日本の指導者が参拝することを誰も死者を悼むためとは思っていないのだ。遺族たちは誰に言われずとも、静かに死者を悼みたいのが心情であろう。再び国家に利用されるなど・・。
櫻井等は日本男児は全て「天皇陛下バンザイ」と言いつつ逝った、という。シンガポールで処刑された135名の戦犯の処刑に立ち会った教誨師の手記によれば、天皇バンザイを叫んだのは一部将校のみで、大半はお母さんとか黙って絞首台に立ったということだ。歴史を捻じ曲げてはいけない。
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