たまたま出会った花嫁姿
9日(水)通算すると9か月ここCHで暮らしたことになる。9か月でマレーシアやCHを理解したなどと言うつもりは毛頭ない。ほんのちょっぴり、覗いただけである。ただ、短期滞在や旅行で通過するだけでは見えない物をたくさん見てきたことも確かである。
それとて、私の視点でしかないからないから、これがマレーシアだとは言えない。幸いにも、KL在住のリムさんや日本語教室のOさんはじめとする生徒さんの意見や質問に対する回答で、特に中国系の人々の意見が聞けるが、マレー人の本音を聞く機会がない。
衣食足りて礼節を知るという中国のことわざがある。聖書にも人はパンのみにて生きるに非ずという箴言もある。いずれも、豊かさだけを求めず、人間らしく生きよと説いているように私には思える。しかし、安倍政権を観ていると、衣食さえよければ、後は国家のいうことに従っていればよいと言わんばかり。
ストーパを背に
CHは狭い町だから、限られているのだが、とにかく目につくのはゴミである。ある人の解説によると、マレー民族は元々焼畑農業を生業とし、ゴミは土地に還るものだという観念があるのではないか。生ごみとプラスチックなどの化学ゴミの区別がつかないのだと。
そうかなとも思うが、それだけではあるまい。要は公徳心がないのだ。団地内を見ていても日本のような町内会(良し悪しはとりあえず棚に上げて)は無いようだが、清掃人はいる。共用部分の管理はほぼ無関心状態。ゴミ集積所も投げ放題。私が時々整理している。
団地内の駐車はフリーだが、よく観察していると、少なくとも半年以上放置されている車が4~5台はある。リムさんの予測では、盗難車か税金逃れの廃棄車ではないかという。警察に通報すれば処分される仕組みはあるらしいのだが、誰も関わりたくないらしい。
今日もUncle Chowの主人に警察に通報しないのかと言ったら、目の前で手を振って、関わりたくないと。警察は巡回する姿は見かけるが、自分から関わろうとしているようにはとても見えない。10時頃から朝食なのか、昼食なのかレストランでたむろしている。
アノーダという果物
Oさんの話も衝撃だった。彼女は15年前、植物研究所の所員で、野菜、草花の研究で日本人、英米人、ベトナム人など海外の研究者で溢れていて、活気があったという。ところが、マレー人優遇政策で所員は99%がマレー人で英語を話さないため、外国人はいないと。
今日もブリンチャンからの帰途、植物インに入ったのだが、20代の若いマレー人でさえ英語を話さず、これで外国人を受け入れるのかと思った。この問題の追及は今後も続けたいと思う。マレー人の言い分も聞いてみなくてはならない。まだまだ知りたいことがある。
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