雪柳と桜
15日(火)快晴。とうとう右手首と腕を痛めてしまった。CH在住中から症状が出ていたのだが、今日はとても耐えられずに、1時間ほどでテニスを早退。最低一週間は休養して様子を見なければならない。折角減らして帰国した体重が心配。毎日歩くしかない。
沖縄竹富町の教科書採択はいよいよ国家による脅迫まがいの事態に発展してきた。竹富町教育長を文科省に呼びつけて説明を求めるという。こんな異常事態をマスコミは放置するのか。今月13日付新潟日報社説は「教科書検定」と題するまともな論説を掲げた。
来春から使用する小学校社会科教科書の全てに、竹島・尖閣諸島が取り上げられることになったことを批判し、「領土問題を教えることは大事だ。だが、ことさら政府の見解に沿う内容が教科書に記述されることには違和感を覚える」と。中・韓も領有を主張していると。
鳥屋の潟のコブシの花
教科書で「竹島について『韓国が不法に占拠している』などと記述しており」、中韓の言い分は触れていない。そして教育基本法の「他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」を揚げ、「時の政権の方針を伝えるだけでは『他国を尊重』にならない」と批判。
さらに「文科省は今年1月、教科書検定基準を改定し、近現代史を扱う際に政府見解の明記を求めた。そして、教科書編集者の声として、「検定を通すためには政権の意向に従わざるを得ない」を紹介。従わないために倒産に追い込まれた数社を私は知っている。
世間はほとんど知るまいが、こうした中央省庁から地方の下部機関に対する脅迫に近い「指示・通達」は文科省が一番露骨であることは疑いない。民間会社である教科書会社は行政の指示に従わないことは倒産を意味するのだ。戦後26社あった社会科教科書が現在8社にまで縮小したのはその何よりの証拠だ。
良寛さんいろはの碑と花見客
この教科書の在り方そのものが日本的だが、学校そのものが世界的に異質だと言ってよい。例えば全校朝会、タイやシンガポールは国歌斉唱のための朝会だが、日本は集団行動や同じ考えに立つことを求めるためのものだ。それを否定するドイツを始め欧米にはない。
まして、学年集会など論外だ。しかも、縦横真っ直ぐに並ばせることが学年主任や学級担任の評価にさえつながる。それを苦にして早期退職した教師を私は知っている。生徒の中にも全校朝会や学年集会を苦にその日だけ欠席する子が私のクラスにいた。タイの集会は並んでいるだけ。何の支障もない。
日本の学校は秩序や統一が重視され、教師や生徒にとってはストレスの溜まる場だ。教師や生徒が精神的に解放されるのは放課後の部活動だから、ここに逃げ場を求める生徒や教師も多い。この部活動さえ諸外国にはない制度で、上下の人間関係に問題がある。
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