先日の月曜日、リタイアメント・パーティがあった夜は
本当はデパートのバイトが入っていたが
日曜日にシフトの入っていたディアナと
交換してもらった。
そのペーパーワークを提出した時のこと。
「あ、シンディ、これ、この間話していたシフトの交換の書類です」
「オーケー。コンピュータで入力しておくわね」
あ、そうそう、とシンディが続ける。
「最近、みんなシフトの長さを気にせずに
シフト交換しているみたいだけど、気をつけてね」
「気をつけるって、何を?」
「週に働く合計時間。ほら、オバマケアのことよ」
あ~、なるほど。
私のバイト先のデパートの雇用時間を説明すると
まず、①Full Time (フルタイム) - スーパーバイザー含む
週に32時間から40時間
次は、②Part Time (パートタイム) 週に20時間から29時間45分
そして③Short Hour (ショートアワー) 年間1000時間未満
これは計算すると週19時間ほど
となっている。
ちなみに、私はショートアワー。
ここでシンディの発言のオバマケアに戻る。
オバマケア(Affordable Care Act)はご存知
アメリカの医療保険 制度改革の通称。
そのオバマケアによると、従業員が50人を超える企業は
フルタイムの従業員の医療保険加入が義務付けられている。
通常、アメリカではフルタイムというと週40時間だが
オバマケアでは週平均30時間以上を
フルタイムと定義している。
これを踏まえ、デパートとしては
パートタイムやショートアワーの従業員の
雇用時間が30時間を超えないように
常に目を光らせているのだ。
そう、シンディは従業員同士でシフトの交換をして
週30時間働かないでくれ、と言外ににじませていたのだ。
これは、私のデパートに限ったことではなく
いろいろなところでも起こっているらしい。
特にリテール(小売)業界などの低賃金で
雇用を行っている企業は
オバマケアに対応するだけではないだろうが
従業員にかかるコストを抑えるために
従業員数を増やし、従業員ひとり当たりの雇用時間を
減らす、という方法をとっているらしい。
私が働く売り場では12人働いているが
フルタイムは2人のみ。
あとは全員ショートアワーで、ほとんどが
本職を持っていて、そこで健康保険に加入している。
それを考えると、デパート側は
あえて、そういう人たちを雇ってるのかしら。
フルタイムで雇ってもらえないと
リテール一本で働くには辛い時代なのである。
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