スリランカの大学構内
17日(土)終日曇り。昨夜はサッカーなでしこの応援。今日は買い物以外終日家にあって、新聞、ネット記事の点検に費す。午後はアルビレックスのテレビ応援観戦。安倍政権の集団安全保障を巡る動きは狂気じみてきた。あり得ない架空の想定を振り回している。
北のアメリカ向けのミサイルを撃ち落とすとか、アメリカ艦船に避難する在留邦人が乗っているなどあり得ない話、その時自衛隊は何もしなくていいのか、などの想定に防衛省幹部でさえ現実味のない下手な芝居と切り捨てたという。安倍の言う「国民の命を守る」は鼻につく。
アメリカが日本に駐留しているのは日本を守るためではなく、自国の安全のためにいるくらいのことは誰でもわかりそうなものだが、それは私の思い込みらしい。守ってもらうばかりでは申し訳ないので、お手伝いしたいという安倍政権、そのおめでたい政府を支持する国民。
大学構内
しんぶん赤旗の日曜版には、昔から共産党支持者以外の有名人は登場していたが、最近は特に自民党員の登場が頻繁だ。前回の自民党・古賀元幹事長に続いて、今度は加藤紘一氏が登場し、集団的自衛権について「憲法解釈ではなく、正々堂々と改憲を提起せよと」
その他、元タレントの大橋巨泉氏も「憲法は権力を縛るもの。安倍改憲は根本が間違っている」と。作家・作詞家のなかにし礼氏も「この政権は日本を危機に曝し、国を滅ぼします。やめてもらうしかない。共産党はリベラル派と協力してほしい」と。同感である。
南シナ海での中国とベトナムの衝突も気がかりだ。こうしてみると、海の領有についてのルールがいかにも曖昧に思える。どうして中国があの海域まで領有を主張し得るのか。そもそも中国とベトナムの対立は1979年の中越戦争以来、因縁深いものがある。
大学構内3
私は2008年11月から半年ほどハノイに長期滞在中、79年の中越戦争の現場を見たくて、日帰りツアーに参加した。79年、中国はベトナムに「懲罰」を理由にベトナム北部のランソンなど3か所に50万人余りの軍隊を持って侵略した。そのランソンから中国に入国。
ハノイ滞在中、一番驚いたのは、中国レストランを見つけるのが困難だったこと。当然のことながら、ベトナムへの中国の影響は強く、中国寺院が各地にあるのに、中国人の姿が見られないのは奇異な感じがした。聞けば、中越戦争で中国人は追われるように出国したという。
ベトナム人の中国人嫌いの声は北でも南でも圧倒的だった。経済的には中国製品が溢れ、依存度は大きいように見えたが、この国民感情はどうにもならない。だから、今回の海上衝突やベトナム国内のデモの盛り上がりは納得だ。第二次中越戦争の勃発を心配する。
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