越後三山を背に
20日(火)曇り時々晴れ。今日は魚沼の芝桜が見ごろだと言うので9時半過ぎに出かけた。私たちは出来るだけ外食を避けるから、おにぎりを持って出かける。想像したほどの規模ではなかった。帰途は名物・栃尾の油揚げと豆腐を買い、下田村経由で4時半帰宅。
日本の安倍政権をマレーシアのリムさんはどう見ているのか。質問を出しておいたら、長い返事が返ってきた。「安倍首相は同盟国、自国を守るという名目で軍備を強化したいようですね。中国の過激な動きを利用して、9条改正に持っていきたいように見えます」
「戦後日本が武力を行使することなく自衛の線で留まってこられたのは、憲法9条のおかげではないですか。中国は南シナ海の問題で分かるように、挑発的で国際的な取り決め(UNCLOS=国連海洋法条約、164ヵ国が批准している)に反する行動をしている」と。
見事な芝桜のじゅうたん このメールを訳してくれた娘の感想は「憲法9条について、外国人がこれほどよく知っているのに日本人がよく知らないのは変だ。だから、あんな安倍の挿絵付きの説明に騙されるんじゃないの。結局、歴史教育を政府がコントロールしているからこうなるのでは」もっともな意見だ。
私は在職中、子どもの権利条約のポスターを校内の掲示板に貼ったことがある。1989年に国連で採択され、90年発効、日本は94年に批准はしたものの、学校教育の場で積極的に教えよという文科省や教委からの指導はなかった。それは今日まで変わっていない。
条約の中に「子どもの意見表明権」があるが、「わがままを助長する」などとんでもない議論が日本の社会にはあった。例えば、生徒会が学校に対し、髪型の自由や校則改定の決議を行ったらどうするのか、恐らく狼狽える管理職や教師がいるであろうことは想像に難くない。大人の側に説得する自信がないのではないか。
初めて見る品種も
しかし、私の生徒たちは私に対しては積極的に意見を表明してくれた。「土下座外交というけれど、いつも土下座を余儀なくさせられる政治家の意識、教科書検定を通して真実を教えまいとする姿勢こそが問題なのです」(女子)中学生を見くびってはいけない。
新しい歴史教科書をつくる会を立ち上げ、今も安倍政権の応援団である藤岡信勝氏が「従軍慰安婦は中学生には難しいとか民族の誇りを失わせる」と発言したことに対しても「慰安婦の問題を認めたくないから中学生には難しいなどとバカな言い訳をしている」(男子)
「21世紀を担うのは私達だ。教科書で教えないで、いったい誰が教えてくれるのさ。中学生にはムズカシイなどとほざいているが、じゃあ高校生なら分かるのか。本当にそうかあ?小学生の高学年だってわかるって!」(女子)と怒りを私にぶちまけているのだ。
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