三陸の海は美しい
8日(日)晴れ時々曇り。安倍内閣の暴走はとどまることを知らない。今度は国民の年金積立金(130兆とも200兆円とも)をアホノミクスのために株価高騰を狙って投資する動きだ。こんな重大な問題を内閣だけで変えられるシステム自体がおかしいではないか。
第一次安倍政権時代にも消えた年金で問題になった。結局グリーピアなどハコモノに消えていたことが暴露された。しかし、誰も責任をとっていない。何の反省もなく、教訓に学ぶ気もない。自分の政権維持・浮揚のために国民の積立金を危険に曝そうというのだ。
今思えば、石原の「破壊的教育改革」は安倍政権による教育改悪の先取りだったということ。教育は競争だという石原が教育を民間企業の経営手法をそのまま持ち込もうとするもので、従来使われてきた学校運営を学校経営、学級づくりを学級経営と呼び変える。
この美しい海が・・
それまでにすでに行政や学校管理職に導入されていた「人事考課制度」を一般教員にも広げるもので、当時民間企業で破綻しつつあった職務の遂行計画(自己申告書)を作らせ、その実績を評価(業績評価=教員評価)して、それによって、処遇を決るという内容。
つまりは、結果を給与や昇任等処遇に反映させて、競争させるということ。自己申告というのは、校長が出す経営方針(数値目標)に沿って、学習指導、生活指導・進路指導、学校運営、特別活動の4項目にわたって自己申告させ、校長に提出させる。その際面接をやって書き換えさせることもあるという。
私は経験はないが、私が退職してすぐ、東京方式の人事考課制度が新潟にも導入されたらしい。提出を拒否した人もいたとか、私も拒否しただろうな。内容を見ただけで意義を感じないし、普段私の授業も観ていない校長が一人で私の授業を評価できるはずがない。
電車が走らない線路
第一そんなことに管理職も教師も神経をすり減らして、子どもたちに返すべき授業の力量の向上や信頼関係の構築にどう繋がるというのか。かなりの時間を費やしているはずだし、せいぜい、心にもないことを書き連ねて、校長の機嫌を取ろうとする教師を生むだけ。
一般読者の中には管理職が部下の仕事を評価するのは当然ではないかと思われる方も多いと思う。そのことについて、私は子どもたちに「先生の評価は誰がすべきか」と題して、学活で討論させたことがある。子ども達の結論は校長も保護者もダメ。生徒がすべきだと。
私が「生徒の機嫌をとって、言いなりになる教師が出るんじゃない?」と問いかけると、「俺たちはそれほど馬鹿じゃない」と。又、車のセールスマンが車を売った月刊台数で評価され、業績によって給料も上がりボーナスも増えるのは当然。先生は違うとも言った。生徒の方がずっと健全なのだ。
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