ブナ林を行く
16日(月)快晴。久しぶりに角田山に登った。五ケ浜コース。このコースは頂上までブナ林のトンネルをくぐる感じなので日差しが強くても快適。登りに1時間20分、下りは1時間5分、万歩計は1万3600歩。今朝の散歩を含め今日は1万7600歩歩いたことになる。
頂上には40名近い中高年の登山者で賑やかだった。私はいつも思うのだが、元気な高齢者は私を含めそれなりにお金を使って健康維持に努め、医療費削減に貢献しているのに、何の特典もないのはおかしいではないか。車の保険だって無事故が続けば保険料は下がるのに。
医療保険の性格は車とは違うというのなら、その他の公共料金などで還元するような政策があってもいいではないか。NZやマレーシアでは電気料金の期限前納入者には割り引くとか、交通機関や博物館等の入場料にシニア割引があるとか、日本は遅れている。
こんな道が続く
高額所得者には関係ないかもしれないが、やはり今回の消費税引き上げは我々庶民には大きい。税抜きという表示はそれを実感させる。私などはスーパーに毎日買い物に行くが、一度手にして思いとどまることが多くなった。中小企業経営者も厳しいはずである。
大企業には輸出還付金制度があり、事実上消費税を払っていないことは聞いていたが、今回そのからくりを大阪経済大学の岩本沙弓氏が赤旗紙上で解説している。輸出還付金とは輸出品には消費税を転嫁できないので、仕入れや水、光熱費などに含まれる消費税を還付するのだと。
大企業は市場で価格を決める力があるので、消費税を販売価格に転嫁できる。しかも下請けには過酷な単価引き下げを強要できるので、何の痛みも感じない。事実上消費税を払わない形になると。日本全体で引き上げ前、消費税13兆円のうち、2.5兆円が還付されたと。事実上の輸出補助金ではないか。
案内もしっかり
アメリカでは特定企業の優遇策になるからとして、採用していないという。消費税は法人税や所得税に比較してダントツに滞納がおおいのだという。負担能力があるものが支払うという「応能負担原則」を逸脱した無理な税金なのだと。あおりを受けるのは中小企業。
経団連は安倍政権誕生に合わせ、法人税減税を申し入れ、安倍首相はそれに応えて来年度からの引き下げを明言。欧米に比較して法人実効税率が低いと宣伝しているが、日本の大企業が欧米に無い優遇税制の仕組みや、配当課税が欧米の半分ということには口を拭っている。
大企業に対する脱税取締りの甘さや脱税に対する課徴金の低さも欧米に比べものにならない。最大の問題はこれらの事実を正確に伝え、批判する報道をしないマスコミにある。そもそも「年貢を納める」意識から抜け出せない日本人の意識の低さにこそ問題がある。民主主義の国では、税金は払うもので対価を得るのは当然と考える。