朝からこのバイキング
21日(土)晴。フィンランドの教師の話をもう少し。学校では日本のように内申書はないから、定期テストも相対評価もない。カリキュラムをどう教えるかを考えるのが教師の主な仕事だという。この当たり前のことが日本では許されなくなっている事がおかしい。
大抵は小学校1年生から6年生まで同じクラスを担当する。学校間での移動はなく一人一人の学力形成や人格形成をゆったりと見守る。ドイツもそうだが、基本的には教師の転勤はなく、しかも職住接近が守られている。日本も戦後しばらくそれに近い体制があった。
教師は「子どもが自ら学ぶ」を支援するというのが基本的考えで、授業時数も5500時間(日本は6000時間を超える)授業時数と学力は比例しないということ。勤務時間は8時から4時。授業後はすぐに帰宅する。授業以外は全て研修時間なのでどこで研究してもよい。
夜のツインタワー
今朝ダイヤモンドオンラインの記事をチェックしていたら、先日私はトヨタが法人税を払っていないことを赤旗の記事を引用して紹介したが、デモクラTV代表・山田厚史氏が「法人税減税に正義はない」と題して、より詳しくそのからくりを暴いているので取り上げる。
5月8日にトヨタが発表した14年3月期決算は営業利益が前年より73.5%増え2兆2921億円と史上最高の好決算となった。売り上げではなく利益が2兆円であることにも驚きだが、もっと驚いたのは豊田章男社長の「嬉しいことは日本でも税金を納めることです」
続けて「社長になって国内で一度も税金を払っていなかった」(5年間)赤字だったのではない、昨年度も1兆3208億円の営業利益をだし、一株90円の配当を行っていた。なぜそんなことが起るのか、合法的に課税を免れた結果だと。トヨタはその理由を言わない。
夜のKL独立広場 税務の専門家によれば、「トヨタは損失の繰り越し」を行ったという。ある会計年度に多額の損失(赤字)が発生した場合、向こう9年間に渡り、損失を利益から控除できるのだという!つまり、赤字の時は税を払わず、黒字になってもその赤字を繰り越させるのだ!
それだけで1兆円もの利益を消せない。次のカラクリは「租税特別措置」である。特定企業に対する税制上の優遇策のこと。例えば研究開発費をたくさん使った企業は税をまけてやる。政府の方針に沿う企業へのご褒美なのだと。こんなことができるのは大企業だけ。
研究開発費だけではない。企業の海外展開も政府の方針に沿っているということで、海外で収めた税金は控除される仕組みもある。その他、雇用の維持や、設備投資など大小さまざまな租税特別措置があり巨大企業には優遇満載だと。それを支えているのが政治献金。
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