果物?
29日(日)曇。安倍という男の異常さは今月上旬「公明党を切ってでも、内閣支持率が下がってでも絶対にやる」と周辺に語っていたという一事でわかる。公明党が離脱できないことを見越しての強硬論。戦後70年維持してきた平和がこの男に崩されようとしている。
93年2月に公開を請求以来丸3年、私たちの闘いが実り、96年4月24日、新潟市情報審査会は「非公開としたすべての部分を公開するのが相当である」と私たちの主張をほぼ全面的に認めた画期的な答申書を市教委に提出した。その理由を明快に次のように述べた。
「教科書という、それを直接に使用する教師及び生徒のみならず、生徒の保護者、家族、地域社会、さらには子供に未来を託す市民全体が重大な関心を寄せる情報である。(略)現に公正な手続きが取られていても、それが密室の中で実施され、その手続きに直接関与しない者に公正さが見えない場合には、公正に対する疑念の念が生ずることは避けられない」
日本では見ない花
選定委員会の委員名について、情報審は、「同委員が職務の遂行に関して賄賂を収受しまたはそれを要求もしくは約束した場合などは、刑法により、又業者が違法行為を行えば、独占禁止法により罰せられる。このように法的な公正性担保が厳重に施されている」
「選定委員名が公表されれば、同委員と教科書業者の違法な接触を市民が監視することになり、それにより選定委員会の職務遂行の公正が現在より一層強く担保されるであろう。確かに選定委員名は個人名であるが、公的な関係におけるもので個人情報とは言えない」
「新潟市の他のあらゆる委員会をはじめ、一般職員の氏名も全て非公開とされうることになる。このような事態を条例が予定していたとは考えられない。事実、新潟市の委員会で委員名を秘匿している委員会は他にはおよそ例がない」と市教委の異常さまで指摘した。
これはハイビスカス
県教委や文科省の通知文書を見ても「委員会委員名を非公開とすべしとの指示はない」と断じ、議事録については「いやしくも公的機関である以上、選定委員会は議事録を作成すべきであり、それを怠ってきたということは職務怠慢であるとのそしりを免れない」
教科書研究報告書の公開についても「教科書を直接に使用する生徒及び教師にとり、当該教科書の採択が決定された経緯と理由を知、納得と理解の上でそれを使用することは、そうでない場合に比してはるかに好ましいと考えられる。また、研究報告書が公開されれば、今後はより良い教科書をつくるための資料として活用され、情報の公開による好ましい効果は広く及ぶものと期待される」これほど明快な結論があろうか。呆れたことに、市教委はこの答申に従おうとせず、時間稼ぎを始めた。私たちはすかさず公開質問状を突きつけ、最終的に公開を勝ち取った。
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