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NO2765 安倍政権を戦後史から見直す(4)

いただいた紫陽花 

いただいたアジサイ7日(月)雨。77年前の今日七夕の夜に日中は全面戦争に突入した。当時駐屯中の関東軍(軍人4080名、居留民17000名)が銃声を口実に盧溝橋を超えて進撃、全面戦争となった。10年前に訪ねた時は、盧溝橋には1192年(鎌倉幕府成立の年)の銘のある立派な石橋で河原に日中友好の文字が見られたが・・。

 

その橋の袂にある抗日戦争記念館で今日、中国の習国家主席が初めて演説をしたと。依頼もされていない日本の軍隊が中国にいたこと自体が侵略の証だが、今日の産経やネット上のニュースは自国の反省は何ら触れずに、中国側の動きを一方的に批判するのは対立を煽るだけではないか。

 

結局、今の安倍政権の右傾化の根源は敗戦後の戦争に対する無責任体制にあったと思われる。安倍の祖父・岸信介、麻生の祖父・吉田茂、平沼(石原グループ)の義祖父・平沼棋一郎等のDNAを受け継ぎ、反省もなく、祖父たちの名誉回復のために戦後レジームを叫んでいる状況は異様だ。

甦るか松林 

松林に回復の兆し敗戦直後米国が最重要視していたのは「戦争犯罪人の処罰」だった。ところが、当時の日本の指導者たちは、重光葵手記によれば「戦争犯罪人の逮捕問題が発生してから、政界、財界などは(略)東久邇宮首相、近衛大臣など手を尽くして責任を免れようと・・」

 

マスコミも同様で「最近の朝日新聞をはじめとする各新聞の媚へつらい振りは、本当に嘆かわしいことだ。口にするのも憚られるほど・・吉田外務大臣はいちいちマッカーサー総司令部の意向を確かめ、人選を行った。日本の政府はついに傀儡政権となってしまった」

 

吉田茂が特に頼りにしていたのは、マッカーサーの情報参謀であるウイロビーだったという。帝国ホテルのウイロビーの部屋に裏庭から忍ぶようにして会いに行ったと、帝国ホテル社長・犬丸徹三氏の証言を引用して書いている。後に吉田は組閣さえここでやったと。

 自然のいたずら 

松林内の芸術 実際、戦犯の逮捕命令は45年9月から46年4月まで続いた。そして翌5月からA級戦犯の裁判が始まる。裁判以外に公職追放を受けた人が46年1月に6千人を皮切りに、47年1月から48年8月までの間に政党、経済界、報道機関の要職者約19万名が追放された。

 

吉田茂に対する日本人の評価は故・高坂正堯氏の「マッカーサーと対等の立場を自然にとることができる人物」とか「日本の復興のことを考え、(GHQに)徹底的に反抗した」という評価に対し、孫崎氏は逐一事例を挙げて反論している。私には説得力があるように思える。

 

高坂は吉田が構築した従属的日米関係の強力な擁護者になり、自民党の主流派は氏を重用していく。吉田は一度も逮捕者リストに載ったことはない。逆に吉田の前任者・重光葵はA級戦犯容疑で天皇誕生日に逮捕起訴された。吉田は自分への批判者を追放していくことになるのだ。

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