7イレブンはアジアを制覇
13日(日)曇。昨日の講演会は大幅遅刻で、後半しか聞けなかったのだが、安倍が世界中が自分を支持し、反発しているのは中国韓国だけであるように振る舞っているが、安倍のASEANによる中国包囲網の画策は全く支持が得られていないどころか反発さえあると。
67年設立のASEANは当初、反共連合のイメージだったが、今や共産ベトナムも参加し、域内協力は政治的、経済的結びつきを超えて発展を続けている。97年からASEAN+3として中・韓・日が会議に招待されているものの、日中が議長や開催地を要求しても、決して応じようとしないと。
例えば、日本はしばしば「アジアと日本」という言い方をする。マレーシアは自分たちはアジアそのものだと思っているので、そういう言い方はない。日本はアジアの一員と言いながら、アジアではないと思っているのではないかとの批判があると。黄色いバナナという訳だ。
3000円のホテル
戦後の早い段階で重光葵のような気骨のある外交官がいたことは救いであるが、それにブレーキをかけ続けたのは吉田茂であり、それ以上に影響力があったのは昭和天皇だったという事実も意外性とともに私にはやっぱり・・と思わせる。『続・重光葵日記』の引用。
55年8月に重光は訪米するが、その前に天皇に内奏。現天皇も内奏を受けるが決して自分の意見は言わない。昭和天皇は「陛下より駐屯軍の撤回は不可であること」を命ぜられたと。昭和天皇は単なる象徴ではなかった。吉田の属米路線には天皇の意向があったと。
戦後史をざっと見てくると、全ては新中国の誕生と朝鮮戦争開始によって、米国の占領政策が180度とまでいかなくても、大転換をし、戦争責任者は刑務所から釈放され、誰も戦争の責任をとらず、民主化政策は後退し、昭和天皇をはじめ、旧勢力が対米追随に便乗した構図だ。
湯沸かし器はPANASONIC
かつては「鬼畜米英」を叫んだ人々が基地の撤去や地位協定の改正も要求せず、アメリカの要求に唯々諾々と従うばかりか、思いやり予算まで貢いで恥じない。その末裔たちまでが自主憲法制定を掲げ、再び戦争のできる国へと国民を引きずろうとしているのだ。
集団的自衛権を認める閣議決定の危険性が時間が経過するたびにようやく国民に理解されるようになり、地方議会で190以上の自治体が反対や慎重対応を求める決議をしたというニュースや撤回を求める裁判も提起されたことは多少の光を示すことかもしれない。
今日投票の滋賀県知事選は当初、自公候補の圧勝の予想だったが、終盤に来て形勢は逆転だと報じられている。安倍は苛立って先輩格の高村副総裁を呼び「どうなってるんだ!」と怒鳴り散らしたとの報道もある。私たちにできることは選挙で引き返すしか道はない。
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