スピーチするレーナ
19日(土)雨。昨夜は毎週金曜日の反原発デモが2周年を迎えた。久しぶりに40名を超える盛況だった。私の教え子でドイツのフランクフルトから来日中のレーナ・フォリャンテイさんも参加してくれ、しかもリレートークも快く引き受けて演壇に立った。
話の内容はドイツの原発ゼロの決断について、日本ではメルケルの決断だけが大きく報道されているけれど、25年以上にわたる、地道な反原発の市民運動の活動の成果が表れたのが真相だと。福島事故の影響は州議会選挙に表れ、国政でも追い詰められていたのだと。
かつては原発推進派だったメルケルに決断を迫った福島の事故はそれだけ重大な事故だったということだ。にも拘らず、当該国の日本が原発再稼働を進めていることは信じ難いことだと。最後にレーナは巻原発阻止の闘いを取り上げ、素晴らしいことだと称えた。
掲げられた垂れ幕
ドイツでも原発建設を阻止した歴史はないと。参加者からはとってもいいお話でしたと感謝された。デモ後、居酒屋に移動し、私の友人3人も交えて、様々なドイツの話を聞いた。彼女は我が家に3泊するので、彼女から聞いた話をまとめて紹介していくことにする。
改めて彼女の来歴を紹介する。父はベルリン自由大学(退職)、母はマルチンルター大学(現在副学長)で、父母が新潟大学で教壇に立ったことに伴って幼稚園の頃に来日し、その後も小中高と来日を繰り返し、日本語はスピーチコンテストで優秀賞を獲得するほど。
大学、大学院在学中に弁護士資格を取得し、現在はフランクフルトの法律研究所に勤務しながら大学で法哲学や法制史を教えていると。その研究所から東大に出張し、日独法制史の比較研究をやっている。日本大好き、納豆以外は何でも食べるベジタリアンである。
駅前をデモ行進
お父さんは趣味の域を超えるピアニストで、新潟からドイツで音楽を学ぶ留学生を自宅に泊めた関係で親しい人たちは沢山いるのだが、新潟に来ると我が家を宿にしてくれるので、ドイツの最新情報を聞けるのが嬉しい。私たちもベルリンの自宅に世話になった。
滞在中、我が家で歓迎会を予定しているが、メニューはベジタリアンの彼女に合わせたものになる。天麩羅をメインにおから料理、切昆布と大豆、サトイモと厚揚げの煮もの、わかめと胡瓜の酢の物、お土産には自家製の梅干し、和風ドレッシング、マヨネーズなど。
最近、日本の江戸時代の法律、政治や教育に興味が出てきたと言うので、今日は豪農の館や新発田城、武家屋敷、塾などに案内しようかと考えているのだが、生憎朝から雷雨である。さてどうなるか。東大と明大の史料のデジタル化の遅れに驚き呆れているよう。
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